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【タカ】ここが変だよ、JCAB

2015年8月21日 >

先日丘珠空港で小型機の車輪出し忘れ事故があったそうですが、なんと国土交通相の試験官が同乗しているフライトでの出来事だったようです。
私達もこの手の車輪が格納できる小型単発機に訓練中乗ってましたが、着陸前のチェックリストもおそらく失念、もしくは読んでるだけになってた事になると思います。
パイロットが三人も同乗してて、しかも国土交通相の試験官が乗っててこのありさまです。
危険操作として試験官から口出し、手出しされたらその時点で試験はFailです。しかし今回試験官はそれをしてません。まず間違いなく三人とも失念していたと思われます。

日本の国土交通相の試験官のレベルっていかがなモノなのでしょうか。。
皆さんご存知か分かりませんが、国土交通相にはエアライン経験者の方は皆無です。
一時、大手で飛ばれてた方もいましたが基本的には元自衛隊や航空大学の教官、使用事業で飛ばれた方がほとんどです。
エアラインで飛んだ事もない人がエアラインパイロットの試験をしてるんです。
例えばB737の免許を持ってない試験官が我々の試験でB737の免許を与える事もあります。外国ではおそらく考えられない事でしょうが、これで日本はまかり通ってます。
日本の航空レベルってこんなんです。

我々エアラインでニュースにもならないような小さな不具合、インシデント等があるとJCABは対策案を必ず会社に求めてきます。
それにより無理矢理作った意味の無いようなプロシージャーが加わったりして、我々は困惑しながらもそれに従ってます。

国土交通相さん、今回あなた等も再発防止策でさぞ大きく色々自分達のやり方を変えるんでしょうね…?



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