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どーする パイロット不足

2014年6月30日 >

さて、昨日のブログではJALさんとANAさんに採用方針の転換を丁寧にお願いするという内容でした。

他にはなんかありますかね??

まずは、海外で飛んでいる日本人パイロットに帰ってきてもらうことでしょうか。中東辺りの高待遇で飛んでいるパイロットは簡単に帰って来てくれないでしょうから、狙い目は帰りたくても帰れない日本人。何故帰れないかというと、多分ATPL(機長の免許)が一因です。

ご存知のように、日本のATPLは敷居が高く、アメリカのように「ちょっとライセンス取ってくる!」みたいな軽いノリでは取得できません。エアラインに所属し、エアラインで訓練を受けて初めて受験資格を得る事ができます。事実上、個人で取得出来るライセンスではないのです。安西さんもアメリカのATPLは持っていますがJCABのものはありません。まぁ確かに、ATPLへの敷居が高い事は安全への担保に繋がると思いますが、もうちょい規制緩和を進めるべきじゃないかとわたしゃ思います。

例えば以前のブログにこのような記事を書きましたが(クリック)、一定の経験が有る人であれば、個人で金出して試験を受けられるような制度がそろそろ必要じゃないかなーと思うっす。そうすると帰ってくる人がいる代わりに、「ちょっと海外に行って経験積んでくるかな」と思う人も増えるでしょう。しかし、開放的な制度は人やお金の流れを生みます。長期的に見れば、そういう制度がある所に人は集まってくるものではないかと思いますし、国際感覚や英語力に長けたパイロットが増える事は日本の航空業界にプラスになるのではないかなぁ。

次に、外国人パイロットの積極的な採用も必要ではないかと思います。ATPLに限らず、一定の経験を持つ人に対してのみCPLの書き換えを現状より容易にすることで、より外国人が日本に職を求めやすい環境を作ってもいいんじゃないかと。過去の記事では「日本国籍を有する者、または永住権を取得している外国人」と述べましたが、そんなケチくさいこと言わずに、経験あるパイロットにはどんどん来てもらうわけです。HARJUさんがおっしゃるように、この国の人口減少が向こう何十年と続いていく事は決定項です。ですからどうしても海外からの労働力に頼らざるを得ない部分はあると思います。

って話になると、安全性は大丈夫なのか?!という疑問が出てきます。例えば、先日ピーチが那覇でGPWSを鳴らしてしまいましたが、機長はアルゼンチン人でした。

しかし、私は外国人パイロットの採用が空の安全を脅かすとは思っていません。「ピーチの機長が日本人ならアレは起こっていなかった、アルゼンチン人だから起こった」と断言できるほど単純な問題ではないと思います。問題はもっと根本的なもので、エア・ピーチの安全文化そのものを探らなければならなければならないはずです。確かに、別の誰かが乗っていたらトラブルは起こらなかった可能性はあります。しかしそれは「たまたま」。

何年か前にANAが背面飛行をした事例がありましたね。もしあの日、機長がトイレに行った瞬間、右席に座っていた副操縦士が当該アルゼンチン人だったら、その事例は起こったでしょうか?

おそらく、起こっていないでしょう。でも、それも「たまたま」。事故を未然に防ぐ為にはその事故に起因するものをもっと深く考察する必要があり、「外国人だから、LCCだから」という単純なくくりで解決出来るものではないと思います。もちろん、一因にはなりえますが。

何人であろうと優秀な人は優秀です。一方、航空先進国から来たアメリカ人でも危なっかしい人は危なっかしいし、日本人も然りです。「日本のエアラインが一番安全」とよく聞きますが、その根拠は何ですか?日本人パイロットもこれまで沢山の事故を起こしています。

ただ、外国では経歴や飛行経験を詐称する例がよくあります。そういう事態は安全を脅かす一因に大いになりえますから、採用や訓練の段階でしっかり振るいにかけ、バックグラウンドチェックも入念に行う必要はあるでしょう。

話がそれましたが、昨日の記事から纏めると
1 JAL、ANAの採用方針の転換
2 ATPL取得に関する規制緩和
3 外国人の積極的採用

以上の3本は、人口が減り行く日本で航空業界を活性化する為に必要な方策ではないかと。3に関しては航空業界に限った話ではないですが、、、

(外国人採用に関しては、日本の文化・治安・政治等々大切かつ重大な問題が多々ありますが、今回は割愛)



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