オーストラリアのパイロットには定年がないんだって。
身体検査さえ通ってれば何歳でもエアラインパイロットとして飛べるんだそうで。同期のオヤジさんは70過ぎても元気に飛んでらっしゃるとのこと。
ベナン人の同期は11カ国語喋れるんだって。
英語、アラビア語、フランス語、、、あとなんか色々。俺のパートナーのアルジェリア人も英語とフランス語とアラビア語しゃべるんだが、彼らの会話聞いてると色んな言語にコロコロコロコロ。頭ん中どうなってんの。
同期には同年代の奴が何人かいるんだけど、みんな俺より遥かにフライトタイム持ってる。ベナン人は俺とタメだけど俺の3倍も経験持ってる。俺より3つ若いブラジル人も2倍近く。みんな若い頃からプロペラ機で必死に時間稼いでここまでやってきたとか。自社養成だの航大だの、日本じゃエリートぶってスカしてる輩もいるけども、そんなん奴らからしたらただのお坊ちゃんってカンジかな。
一方、そんな彼らからすると安西さんの経歴も異常みたい。「初期訓練でプロペラ機ちょこっとのっていきなりB7●7とか、いったいお前どんな手使いやがった」とよく聞かれる。日本だと、自社養成や航大の訓練終わったらいきなりジェット機に乗れるってのはごく普通の事だけど、彼らにはその感覚が全く理解できないみたい。
まぁとにかく、わかっちゃいたけど世界は広い。
俺にとっても彼らに取っても、ここで出会えた事で間違いなく世界は広がったわけで、はやくも素晴らしい収穫があったということですな。よかったよかった。