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シンガポール航空系LCC スクート 10月中にも従来の半額で成田線

2012年6月19日 >

この会社の存在意義は半端じゃないっす。
もうショッキングなレベルです。
なぜなら、このスクートの運航している機材が777だからです。777といえば商業パイロットの最終到達点といえる飛行機。747や380を含め、デカいヒコーキで国際線を飛ばし、それなりの待遇を得る事を沢山のパイロットが目指しています。
しかし、もしスクートのような会社が世界中で飛びはじめ、高待遇の既存大手がロングレンジというマーケットにおいても競争力を失ってしまうようなことが起きたなら、折角キャリアをつんで777に辿り着いても、待遇は737を飛ばしていた時と大きく変わらない、ということになってしまいかねません。
そうなれば、パイロットを目指すモチベーションが大きく下がってしまうような気がします。しかも世界規模で。このスクートのパイロットがいったいどんな待遇で飛んでいるのか、非常に興味がありますね。
何度も言いますが、パイロットの魅力は待遇だけではありません。しかしながら、資本主義の中で生きる人間に取って「待遇」の意味が大きい事は言うまでもないわけです。
当然、人によって意見が異なります。
大丈夫、ワイドボディ機のフライトタイムの価値は不変だよ!
という考え方の人もいるわけです。
しかし、ライト兄弟が飛行機を飛ばしてからの100年で、空を飛ぶ科学は劇的に進歩してきました。ですから、もう10年もあれば、航空業界の勢力図やパイロットという仕事に対する価値観なんて、いともあっさり変わってしまうのではないかと、ついつい心配してしまうわけです。
だからこそ、私達にできるのは準備です。
そうなったときに、わずかに残った大手から選んでもらえるようなパイロットになること。わずかな大手ですら生き残る事ができなかったとしても、パイロットという仕事以外からも収入が入ってくるように自分のビジネスを持つ事。
時代は、ますますチャレンジングな局面を迎えようとしているようです。
ちょっと大げさかな?
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