ANZAI, 日記

JALとANAはパイロット不足を解決出来る

またしても定年を上げることでパイロット不足を解決しようとしているらしい。まぁ一つの方法ではあるだろうけど、大怪我してる人に絆創膏貼ってるようなもんだな。自衛隊からの転職や私大への報奨金はとてもいいアイデアのように思いますが。
パイロット不足 国交省が対応策←クリック

他に、根本的な解決につながりそうなナイスアイデアはないものでしょうか。
やはり、キーワードは「若い人」じゃなかろうかと思います。若い人にどんどんパイロットを目指してもらわないことには問題は解決しない。日本でパイロットをやるってこと自体が魅力的でないと。

よく、各社のパイロット争奪戦とか言ってるがそりゃ視野狭すぎなんじゃないのかい。
何度も言うが英語力とフライトタイムがあれば海外に行けちゃうってことを忘れてませんか、国土交通省さん。争奪戦は世界で行われているんですよ。

業界内だけの話ではない。

「パイロットは将来性ないから、やっぱ医者だな」
なんつって優秀な人がみんな別の業界行っちゃったらどーすんのよ。争奪戦は他業界他職種間においても行われていると思ったほうがよい。

そんな中で、とりあえず国交省さんはJALとANAにパイロット採用方法の転換を打診してみりゃいいんじゃなか。具体的には、「自社と航空大以外からは基本採用しません」という例のプライド高そうな採用方法は止めて、LCCから経験ある優秀な人材を採用出来るようにするわけ。つーか国なんかに打診されんでも業界しょってる大手2社なんだからそんくらい自主的にやってほしいもんだな。

なんて言うと、「ウチのパイロットは弊社の手厚い訓練によって育てられた自社と航空大出身パイロットのみで構成されており、それが安全の礎になっている」みたいなこと言う誇り高き大手パイロット(特に古株のおっさん)に出くわすんだが、そういう態度はワールドスタンダードから見ると誠に恥ずべきものであると自覚されたほうがよろしい。

世界を見てみろよ。多種多様な国、ソースから経験ある若いパイロットを雇って訓練して立派に安全運航してるじゃない。そいう会社を一流っていうんじゃないのかな。自社養成と航大以外からパイロット雇ったくらいで狂いが生じる程度の脆弱な安全性やショボイ訓練なら日本の大手も大した事ないね。どうせ社内じゃ「我々は国際線を運航するグローバル企業である」みたいなこと宣ってんだろ。だったらいつまでもドメスティックなことやってんじゃねーよ。

で、それが現実に出来るようになれば若い人がもっとパイロット目指そうと思うようになるんじゃないかな。ならないかな。なると思うんだよね。

実際メールが来るわけよ。
「航空大と大手商社に受かったんだけど、航大からはJAL、ANAに行ける可能性少ないよね、どー思う?」
とか
「今医学部3年なんだけど、医者とパイロットどっちがいいかな?」
みたいなメールがさ。
残念ながら現況では「そうだねー確かに大手に行けるかどうかはわからないから、商社行っちゃたほうがいいかもね」という趣旨の情けない返信をしなきゃいけないわけさ。

そこを大手さんの力でですよ、「いやいや、たとえLCCに行ったとしても頑張れば大手に行くチャンスは開けるから、是非パイロット目指してよ!」
と言えるような環境にしてもらいたいわけですよ。頼みますよ大手さん。

やっぱり若い人は日本でパイロットになるんならJALかANAで働きたいと思ってる。そりゃそうだよ。だから自社や航大でチャンスを逸した人にも「頑張ればもう一度チャンスが巡ってくるかも」っていう希望があってもいいと思う。「空を飛ぶって素晴らしいですよ」とか「大手じゃなくても空は空ですよ」みたいな綺麗ごとばっかじゃさ。人集まんねーよ。パイロット以外にも世の中にゃ魅力的な選択肢がいくらでもあるわけで、ただでさえ人口減ってくこの国で人材確保しなきゃいけないんだから。

次回に続く、、、


2014-06-29 | Posted in ANZAI, 日記10 Comments » 

コメント10件

 訓練生 | 2014.06.29 0:33

まさに、その通りだと思います。私は今あるソースで訓練を終えてこれからエアラインで働きだそうとしていますがANA、JALといった大手にもLCCなどの経験者が行けるようになればより一層モチベーションも高まりますし、パイロットの流動性も高まるのではと思います。いつか….大型機をと夢が見れるようになっていくといいですね!

 安西 | 2014.06.29 16:50

訓練生様
訓練お疲れさまでした。いずれ何かが起こるかもしれません。ぐっとこらえてフライトタイム稼ぎましょう!

HARJU様
8000万人台になった日本ってどうなってるんでしょう。。。スラム化した地域の治安が凄い事になりそうです。それなら外人でもいいから増やしたほうがいいような。この後のブログでも書きますが個人的には外人パイロットは必要だと思っています。今の経済規模を保ちたければどの産業でも必要なことです。もし外国人を受け入れるくらいなら落ちぶれた方がマシ、という選択を日本人がするならばそれは仕方の無い事だと思いますが。

DEBU様
純血主義もいいと思いますが、足りないものはしょうがないですもんねぇ。

くらいまー
10年後か20年後には世界に追いついてくれるといいのですが。

ジョニー様
若い人が安心してパイロットを目指せるようになるといいのですが。

鷹山様
3人で選挙出ますか?w
1000%落選だと思いますが。。。これからもブログで細々とギャンギャン言っていくしかないっすね。

空美様
ライセンスさえ取れればこれから数年は就職は明るいと思います。頑張って下さいとお伝えください。ただ、TAKAさんの言う通り、ライセンス自費取得に掛かる費用が高すぎます。そして、自費の場合大手に行けないので、結局人材が海外へ流出したり、モチベーションの低下を招いてしまうわけですが。

 HARJU | 2014.06.29 2:45

人口減少に直面している日本において、これはどうしようもない問題ですね。。。
政府が公表しているデータでこのとおりですから、悪い方のシナリオを考えると更に激減する可能性もあります。
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/zenbun/s1_1_1_02.html

ここのところファーストフードやコンビニのアルバイトが集まらなくて閉店とか、近い将来トラックドライバーの不足により翌日配達ができなくなるとか、、、というニュースとピーチやバニラが機長不足で欠航するというのは根本的なところで同じ問題なのです。

30年後には全ての業種で人手不足に陥るという予測もありますし。

人口減少=需要減退な訳で、国内の経済規模も今後縮小されていくでしょうし、極論を言えば「貧乏人の子だくさん」と言われるくらい国が貧乏にならなければこの人口減少問題は解決しないと思います。
もしこのまま外国資本、外国人労働者を受け入れないのであれば、、、という条件付きですが。

 DEBU | 2014.06.29 4:36

こんにちは。「純血主義」みたいな島国根性丸出しの狭い見識しか持てない考え方を捨てられない限りは厳しそうですね、、、

 くらいまー | 2014.06.29 13:07

そんな風になってくれると嬉しいですね!
自分はどの会社でもパイロットになりたいのですが、自由に転職していくの憧れます

 ジョニー | 2014.06.29 13:25

こんにちは。先日のメールではありがとうございました。
パイロットになるぞ!という強い意思があっても「本当にパイロットってこれから大丈夫か?」と思うことが多々あるので是非、このような流れになって欲しいです。

 鷹山 | 2014.06.29 15:50

こんにちは。鷹山です。
本当にその通りですね。
国はなんで、目先の付け焼き刃のような対処しかしようとしないんですかねー。
有識者会議も本当に『知識がお有り』の方達が集まってるのか疑問な所もありますし…
正直、私とユージと安西副操縦士で会議をした方がまともな意見言える自信あります(笑)
とりあえず自費組代表として言えるのは、訓練費高過ぎ…多分それでどこかの誰かがおいしい思いをしてるはずですが、ここらへんのハードルも下げないと難しいですね。
根本的な所から変えて欲しいですね。
1000%変わらないと思いますが(笑)

 ★空美★ | 2014.06.29 16:08

安西様、おつかれさまです(^-^*)

今、まさにエアラインに就活中のパイロットさんがいらっしゃるのですが、こんなにも、パイロット不足だと言われているのにもかかわらず、難しいようです
(*´ω`pq゛
とても、優秀で、素敵な方なのに…
本当に厳しい世界ですね(^_^;
色々なオトナの事情もあるようです…
って!オトナの事情って何ですか!?
(>___<)
素人には、サッパリ理解出来ません!
某エアラインに勤めているパイロットくんは、以前言っておりました
『モデルみたいな新人ばかり入ってきた~』Σ(・ω・ノ)ノと……。
もちろん、厳しい試験に合格された優秀なパイロットさん達だとは思いますが…
(^_^;
半分シュールなジョークとしてスルーしましたけど(*´ω`pq゛(^_^;
でも、努力して厳しい訓練や試験を乗り越えて資格を取ってるのに…就職出来ない現実って…どういうことなのでしょうか?(>_<)
医療の世界は、資格があれば、試験がある病院は沢山ありますが、よっぽどでなければ、落とされる事はありません。
どこの病院でも働けます。
エアラインへの就職は、なぜそんなに厳しいのでしょうか?(*´ω`pq゛

 へなへなたか | 2014.06.29 22:48

私の勤務先でも定年後の再雇用の人材で、人員不足を解決しようとしている節があります。上は70歳以上までいるかな?
業界としては、大学の付属機関から個人経営まで様々ですが、人件費が安いところには人が集まらないですし、一人が背負う業務量も多くなります。
大きいところに転職しようとしても、、、頑張った若者の話ですと、現実は厳しいようです。

私も5年毎に仕事に必要な資格を更新しますが、その費用は自腹です。大きいところは事業所負担のところもあるようですが。

私の業界も、国はいつも目先だけの対応(しかも、いつもマイナス)で、これからの高齢化社会をどうやって乗り切っていけるのか。。。

 安西 | 2014.07.01 14:35

へなへなたか様
高齢化社会、人口問題に直面するのはどの業界も一緒ですね。外国人を受け入れるか、衰退を受け入れるかの2択であるように思います。

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