ANZAI, 日記

急減圧


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飛行機に乗っている時「上空は空気が薄いはずなのになぜ苦しくならないんだ?」
と思った事がある方、いませんか?
いるかもしれないしいないかもしれませんが、説明します。
実は、機内にエンジンから取り込んだ空気を送り込んでいるのです。
この空気を閉じ込める事によって、機内の空気の量を地上とほぼかわらない
くらいに保っているわけですね。(空気は入れ替わっているので清潔!)
よって、飛行機は実は風船のようにパンパンなんです。
パンパンの風船に針で穴を開けると破裂してしまいますが、もしなんらかの
理由で、飛行機にヒビや穴が開いてしまったらどうなるか?!
これは大変です。破裂こそしないものの、機内の空気はあっという間に機外へ
吸い出されてしまい、みなさんが生きる為に必要な空気がなくなります。
これを、急減圧というのです。その時の高度や個人の体調などにもよりますが
最悪の場合ものの2、30秒で気を失ってしまいます。
そこで問題なのは、離陸前の酸素マスクやライフベストに関するガイダンスを
いったいどれほどのお客様が聞いてくださっているのか??ということです。
新聞を読んでいらっしゃる方は、万が一の際、たった数十秒で確実にマスクを
装着できるのでしょうか。お子様をお連れのお母さんは、お子様の分まで
30秒以内にマスクをつけてあげられるのでしょうか?!
客室乗務員はたった数名です。急減圧が起こってしまったら100人以上の
お客様の酸素マスクのお手伝いはできません。
だからこそ、離陸前にガイダンスが行われるわけですね。
飛行機にご搭乗の際は、是非ガイダンスをご覧頂き、できれば安全のしおりに
目を通していただけるよう、よろしくお願い致します。
もちろん、パイロットはこの急減圧についての訓練を十分受けており、
時折、寝る前にそのprocedureのイメトレをすることもあります。
が、一瞬で空気がなくなってしまうこのトラブルでお客様の命を守る為には
皆さんが各自でマスクを素早く装着できるかどうか、という点も重要な要素に
なるのではないかと、最近思うのです。


2012-06-05 | Posted in ANZAI, 日記No Comments » 
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