ブログ 雑記

栄枯盛衰

2012年9月27日 >

LCCのニュースより
すごいですね、LCC。昭和53年以来の最高旅客数を叩きだすとは。61年から平成3年までのバブル景気を経験している成田の旅客動員数の最高値がなんとこの不景気の世に更新されるなんて想像もしませんでした。やはり、世界で実績のあるLCCが日本で今まさに起こそうとしてる大きな波は本物なんでしょう。そして、大手ANAとJALはその波を凌ぐことができるのか。

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答えは、おそらくNOでしょう。
それくらい、今航空業界で起こっている波はドラスティックなものなのではないかと思っています。
断っておきますが、私は大手には頑張ってほしいと思っています。世界に誇る日本のフラッグシップが消えてしまうのは寂しいですし、何よりも大手の存在はパイロットを目指す若い方々のモチベーションになるはずです。
とはいえ、ANAがどれだけパイロットの待遇を削ろうが、JALがすべてをチャラにして再建に挑もうが、大手2社は恐竜が氷河期を乗り越えられなかったように、LCCの波にのまれてしまうのではないかと心配してしまいます。
完全に潰れてしまうということが近い将来起きるとは考え難いですけども。
しかし、どれほどLCCが世界を席巻しても中東の会社はまだまだ元気でしょう。自前の天然資源にモノをいわせて、これからも拡大路線をひた走るのではないのでしょうか。現に、壁に直面しているカンタスやシンガポールエアラインを尻目に、彼らの路線拡張には留まる気配がありません。
が、遠い将来。化石燃料が尽きてそれに代わる代替燃料が実用化されるか、はたまた電気のみで飛行機を飛ばせるようになるか、どんな形になるかはわかりませんが、中東勢のアドバンテージを奪い去るような次なる波もきっとやってくるでしょう。そのころは、私は生きていないか少なくともパイロットではないと思いますが。
地球の環境も国の勃興も人々の経済活動も、自らの「欲」すらも抑えられない人間ごときにはコントロールできない大きなうねりによって支配されています(大丈夫か安西)。かのローマ帝国やオスマン帝国でさえ、今や歴史の1ページ。おそらくこの日本も現状を維持することは難しいでしょう。日本国そのものがなくなることはないでしょうが(多分)、なんらかの大事件が現状に終止符を打つのかもしれません。それが国債暴落なのか隣国との戦争なのかはわかりませんが。
我々人間は、その大きな大きな波の上で、勉強したり競ったり見下したり愛したりしながら、実に短い一生をおえるんだなー。
あぁ、なんだこのブログの趣旨を完全に無視した病的な日記は。
消してしまおうか。
ま、もったいないから今日はこれでよし。
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