まぁ糞食らえってほどじゃないでしょうが、僕の友人2名はなぜパイロットを辞めたいのか。
友人Aがパイロットを辞めたい理由
某大手でB767を飛ばす彼。
ある日、787のcockpitを見学する機会を得たんだとか。
最先端のテクノロジーを搭載した旅客機のcockpit。
高鳴るドキドキを胸にそこへ足を踏み入れた彼は、、、なんと、ひどくひどく失望してしまったそうです。
なんだこの代わり映えしない景色は。787は767とは比べ物にならないくらいハイテクなんだろ?そりゃ確かに洗練された雰囲気はあるけど、ほとんど何も変わらないじゃないか、、、。
いくら空を飛べるとはいえ、いろんなところに行けるとはいえ、日々の勉強や健康維持、毎年の訓練をこんな部屋で過ごす為に、、、?
この代わり映えしない狭い部屋は俺の人生を捧げる場所なのか?
彼は昔、月刊エアラインの愛読者でした。
そして、今でも表紙を飾っていたこの文章が忘れられないんだそうな。
「コックピット。それは選ばれし者にのみ許された聖域」
しかしながら今、その聖域はひどく色あせて見えるんでしょうね。
彼は今、新しい世界に向けて爆走中です。
まぁ、飛行機の操縦室がある程度一緒ってのは当たり前のことですし、ある程度一緒であることがウリである場合が多々あるわけです。
それに、勉強してみれば全く違うシステムが導入されていることもわかるでしょう。
しかし、そこに入った時のFirst Impressionが、彼のパイロットに対する想いを、残念ながら萎えさせてしまったようで。
友人Bがパイロットを辞めたい理由
コチラの彼も某大手の767。
彼がパイロットを辞めたい理由はこうです。
「俺、何も造りだしてない、、、」
彼がこう思う理由も、まぁ無理はないかなって思うんです。何故なら、彼は某国立大学に在学中、ロボットを作っていたから。
コンテストで世界大会に進出し、テレビに出るようなヤツだったんです。
ですから、パイロットの仕事がただ運転してるだけだと思えてしまうんでしょうね。
もちろん、この道は彼自身の意思で選びました。機械は当然好きだし乗り物の運転も好きだからパイロットは自分に向いているだろうと思ったワケです。
しかし、すでに他の誰かによって作り上げられた飛行機という機械を扱う側にまわったとき、一から機械を作り上げてきた彼は、やはりどうにも埋めることができない物足りなさを感じてしまうようです。
AとBの7年後についてコチラに書きました。
✈︎