コロナ禍におけるパイロット安西さんのスケジュールを発表
- フライト: 3回
- 総飛行時間: 5時間
- スタンバイ: 5日
- お休み: 18日
まぁ、4月や5月とあんまり変わってないですかね。
4月はフライトゼロ、5月は1回だったわけですから、それに比べれば少しはマシになっていると言えるでしょうか...
コロナ禍のパイロットは貨物アテンダント
ところで、3回入ってるフライトのうち1回は僕が操縦するんじゃないんです。
何をするのかというと、貨物アテンダントです。
は?
ってカンジですよね。
僕もは?ってカンジでした。
これ、どういうことかというと、ここ最近航空会社は旅客機の座席に貨物を積んで飛ばしてるんです。
例えば医療用マスクとか。お客様はゼロです。
台湾でも各社この取り組みをやっているワケですが、航空局からの指示で、緊急事態に対応できる人間を客室に配置しておかなければならいんです。
そこで、毎月マーヒーでゴロゴロしてるパイロットに白羽の矢が立ったということ。
まぁハッキリいってやることはほとんどないです。ホント、ドアの開閉以外はビジネスクラスに座ってるだけなんで。
でも、このお仕事に文句言ってるパイロットは見かけません。クビにならないだけでもありがたい事だと、みんなよくわかっているので。
ただね、この仕事、アムステルダム日帰りなんです。
あの、もう一度言いますね。
この仕事、台湾ーアムステルダム日帰りなんです。
そうです、なんと、アムステルダム到着後一歩も外に出る事なく、そのまま台湾へ日帰りなのです!!
実はこの貨物アテンダント、5月もやったんです。急にアサインされたのでブログには書かなかったんですけど。
いやぁ、なんというか、空前絶後でしたね、はい。
地上にいた時間も含めると機内で連続30時間以上過ごし、連続勤務時間は35時間に達したワケですが、とにかくヒマ。
なぜこんな事をするかというと、外地でステイしてしまうと台湾に帰ってきてから数日間隔離されてしまうから。どうせ座ってるだけなんだからそのまま帰っておいで〜って事なんです。
もちろん、操縦担当のパイロットたちはアムステルダムのホテルに宿泊します。そのため、台湾に帰国した際は3〜5日間の隔離対象になってしまいます。
長距離を飛んでいるパイロットたちは、どうしても外地でステイしなければなりません。そして飛ぶ度に隔離の対象になって何もできなくなってしまうので、実はB777などのパイロットは現在若干不足気味なんです。
中華航空ではB747-400Fの機長をコッソリ募集中だとか。エバー航空でも、無給休暇を取っていたB777のパイロットを呼び戻しているようです。
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