そいや年末、エアバスで初めてのGTB(Ground Turn Back)を経験しました。
当該出発機はBleed System 1に不具合を抱えていたため36-11-06B(図1)を適用して出発。
図1
で、ENGIN START直後、AIR BLLEE 1 OFFのECAM MSGが出現。
うんうんそうだよねMELあるからねこれはオケーとか言いながらAFT ENG STARTのプロシジャーやってると、なんか、、、暑い。
「エアコン入ってなくね??」
と機長が言うのでCONDのスケマティック見てみると、何故かPACK1,2両方が作動してない。
「???」
んなこたあるめーと思ってBLEEDのスケマティック確認すると、なんとENG1,2双方のBLEEDのPSIがゼロ↓↓
キャプテンと二人で「WHY?」とかハモってたら直後にピコーン!!
AIR ENG 2 BLEED FAULT
のECAM。。。
窓 機長(; `・ω・´) (´・ω・` ;)安西 窓
はぁぁぁと大きなタメイキ付きながらECAM ACTIONとSYS RESETやって関連するMEL確認。
読んでみると、XBLEED selector is set to OPENとある。しかーし、既存のMELにはX BLEED selectorはAUTOにせよと(図1)。加えて、既存のMEL 36-11-06Bの他のページには(図2)、The opposite engine bleed supply system is operativeであるベシと。
図2
安西「あかんがな(日本語)」
機長「Fu○k...」
ということで当該フライトはDiscontinueされゲートに帰りましたとさ。
いやぁそれにしてもエアバスのMELてなんでこんかゴチャゴチャアッチコッチしとるんかね。パイロット嵌めようとしとるとしか思えん。
まぁ、エアバスにも好きなところは沢山ありますよ。でもこの「マニュアルの構成」という部分に於いては圧倒的にBoeingに軍配上がるんじゃなかろうか。
前社でボーイングの連中が「Scairbus!」とか言ってチャカしてたなぁ。エアバスの連中も「Cripple Seven!」とかなんとか応戦してたけど(笑)
安西副操縦士のログブック パイロット ブログ