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AIRBUSにて初のGTB

2019年1月9日 >

そいや年末、エアバスで初めてのGTB(Ground Turn Back)を経験しました。

当該出発機はBleed System 1に不具合を抱えていたため36-11-06B(図1)を適用して出発。

 

 

図1


 

で、ENGIN START直後、AIR BLLEE 1 OFFのECAM MSGが出現。

 

コレな。

 

うんうんそうだよねMELあるからねこれはオケーとか言いながらAFT ENG STARTのプロシジャーやってると、なんか、、、暑い。

「エアコン入ってなくね??」

と機長が言うのでCONDのスケマティック見てみると、何故かPACK1,2両方が作動してない。

「???」

んなこたあるめーと思ってBLEEDのスケマティック確認すると、なんとENG1,2双方のBLEEDのPSIがゼロ↓↓

 

 

キャプテンと二人で「WHY?」とかハモってたら直後にピコーン!!

AIR ENG 2 BLEED FAULT

のECAM。。。

 

 

窓 機長(; `・ω・´) (´・ω・` ;)安西 窓

 

 

はぁぁぁと大きなタメイキ付きながらECAM ACTIONとSYS RESETやって関連するMEL確認。

 

コレな。

 

読んでみると、XBLEED selector is set to OPENとある。しかーし、既存のMELにはX BLEED selectorはAUTOにせよと(図1)。加えて、既存のMEL 36-11-06Bの他のページには(図2)、The opposite engine bleed supply system is operativeであるベシと。

 

図2

 

安西「あかんがな(日本語)」

機長「Fu○k...」

 

ということで当該フライトはDiscontinueされゲートに帰りましたとさ。

 

いやぁそれにしてもエアバスのMELてなんでこんかゴチャゴチャアッチコッチしとるんかね。パイロット嵌めようとしとるとしか思えん。

まぁ、エアバスにも好きなところは沢山ありますよ。でもこの「マニュアルの構成」という部分に於いては圧倒的にBoeingに軍配上がるんじゃなかろうか。

前社でボーイングの連中が「Scairbus!」とか言ってチャカしてたなぁ。エアバスの連中も「Cripple Seven!」とかなんとか応戦してたけど(笑)

 

 

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