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ANAの背面飛行を再現

某青系航空会社(以下、某青)がやってもーた130度バンク飛行。
4人のパイロットで実験しましたが、全員一致で
『よくやった!!』
とゆー結論出ました。
そのくらい、飛行機は異常な状態に陥りました。
BANK130°ですから、実際はもっとすごい状況だったはずです。
よくあの状態からリカバリーしてくれました。
キャプテン入ってこねーなー、と後ろを振り返りながら
彼はラダートリムを操作してしまいました。
(まっすぐ飛んでいるときにこれをいじると飛行機傾きます。)
その間、飛行機はオートパイロットでも制御できないほど大きく傾きます。
BANK ANGLE!!(飛行機傾け過ぎ!!)という電子音が恐らく鳴ったハズですが
異常に気づいて前を向くと計器がひっくり返っている。
おそらく、冷静さは一瞬で奪われたはず。(A)
そこまで異常な傾きになるまで何故気づかない!?
と思われるかもしれませんが、多分気づきません。
まず、旋回しながら急降下が始まっているとき、遠心力がかかります。
よってGが床方向にほぼ垂直にかかるため、地上で椅子に座っているときに
誰かに椅子を傾けられて椅子から転げ落ちるというようにはなりません。
オーストラリアに住んでるいる人が地球から落っこちないのと
似たような状態でしょうか。重力(G)の影響。違うかも。よくわからん。
加えて、それが起きたのは夜だったとのこと。これはしんどい。
夜、この状態に陥ったとすれば、外の景色を見て機の姿勢を判断することは
結構難しい。プラス、夜は錯覚に陥りやすい。
いわゆる、疑似水平線錯覚というやつで、満点の星空と地上の街灯りが
ごちゃまぜになり、どこに水平線があるのか、
飛行機がまっすぐ飛んでいるのかよくわからん!
という嘘のような本当の話で、物の本にも記載があります。
で、(A)にもどります。僕が彼だったらこんなかんじになるはず。
なんじゃこりゃ、計器ひっくり返っとる!!
でも体にはそんなに異常は感じん。外は暗くてよくわからん。
でも警報なっとる。高度どんどん落ちとる。
速度Vmo(超えたら飛行機壊れるかもしれない速度)超えてる?!
オートパイロット入っているのになぜ?!
計器の故障か?!いや、違うわ!!オーパイ外さなきゃ。
どっちに傾いてる!?こっちか!!
えいっ!!(ここで焦って逆方向に操作したらやばい)
シュミレーターで実験した後、ゆっくり考えながら書いているため冷静ですが
僕がその場にいたらこんなにいろいろ考えられるか。はっきり言って、自信なし。
なんじゃこりゃ、えいっ!!ぐらいのもんでしょう。
ちなみに、2回実験して、一回はしばらく回復操作をせずにほっときました。
その後、十分高度に余裕があるところからゆっくり回復を試みたところ
画面が真っ赤に。速度が400kt(700kmちょい)に達し、
空中分解したと判断されたようです。
つまり、ごちゃごちゃ考えてもう少し回復操作が遅れてしまっていたら
本当に大惨事だったかもしれません。
よって、本当によくやったなと素直に思った訳です。
もちろん乗客からすればそんな気持ちにはなれないでしょう。
殺されかけたに等しいわけですから。
それでも、あの状態からリカバリー出来た事、6000ft急降下している間に
他機にぶつからなかったのは不幸中の幸いと言えると思います。
同業だからってアマイんじゃないの?
と思われるかもしれません。
確かにそうかも。ごめんなさい。


2012-03-20 | Posted in BLOG, 日記No Comments » 
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