僕は航空大学校の卒業生です。よって自社の事はようわからんので、両者を比較してどうこう語ることはできません。
ただ、1つだけ決定的且つ圧倒的に航大が自社と異なる点があります。それは「航大生は就職が決まってない」ということ。
言わずもがな航大生にとって卒業と就職は最大の目標です。
卒業は、仙台分校にて計器飛行証明の審査に合格することで決定的になるわけですが、その計器の訓練と並行して就職活動が行われます(当時はそうでした)。
忙しい訓練の合間を縫って学生は就活をこなし、程なくすると、運命の日がやってくるわけです。
その日、学生は1人1人仙台分校長室に呼ばれます。部屋には椅子に座る分校長とその横に立つ事務方の課長。
「座ってください」
課長に言われるがまま、分校長の真向かいに置かれた椅子に腰を下ろします。
次の瞬間、分校長が宣う言葉は、その若き学生にとって運命の言葉。
そりゃそうです。
苦しい訓練を乗り越え、全ての審査を通過してきたのは正にこの瞬間のため。国土交通省航空大学校仙台分校長から自分の「就職先」を拝聴するその日の為に、歯を食いしばってやってきたわけですから。
「あなたの就職先ですが...
残念ながら今回は決まりませんでした...」
( `・ω・´)チーン
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