コメント欄が若干荒れているコチラの記事でこんなご質問頂きました。
上空でのパイロットの食事ってどうなってるの?
エアラインとプライベートジェットの比較をしてほしい。
まぁ例えば大手でも会社によって食事の内容には差があると思いますが、見聞きした範囲で書いてみます。
プライベートジェットパイロットの食事
まずはプライベートジェット。
先日お話伺ったKさんに再度伺ったところ、以下の3つのパターンがあるようです。
1. お客さんが選ばなかった残り物を食べる
残り物といっても、とても豪華な食事です。写真を拝見しましたが大手航空会社のビジネスクラス以上の内容かなと思います。
ちょうどこんな雰囲気。もちろんワインはないけど。
2. 事前にリクエストしておく
フライトの3日前までに会社にリクエストすれば好きなものを食べられるそうです。豊富なメニューから選べるそうで、Kさんのお気に入りはステーキとバーガーだそう。
会社によってはCAさんがお客様の食事を手配するんだそうです。すごい高級レストランから調達することもあるんだとか。そういう場合、CAさんがパイロットに電話で何を食べたいか確認して、食事を手配してくれるそう。唐揚げでも何でも用意してくれるそうです。
CAさんの業務は多岐にわたるので、かなり経験のある方でないと採用されないようです。
3. フェリーフライトの場合は自分で用意
フェリーとは、カラっぽの飛行機を飛ばすことです。
この場合お客様がいらっしゃらないので、自前だそうです。吉野家でお持ち帰りしたりマックで買ったり、皆さん好きなものをそれぞれ。
エアラインパイロットの食事
次にエアラインのパイロットの食事をみてみましょう。
大手航空会社のパイロットの食事
まずは大手航空会社。
乗務の場合
乗務の場合はクルーミールを頂きます。
メニューはお客様のものとは異なります。イメージ的にはこんな感じです。これよりももう少し豪華かも。
ビジネスクラスの食事が余った場合はCAさんがそちらを持ってきてくれることもあります。
そういえば以前チーフパーサーがフライトデッキに入ってきて
今日はビジネス食事売り切れちゃったのよ〜
と言うので
何でもいいよ〜
って返事したんです。
でもそのあとトイレいったときギャレーにいたチーパーさんがビジネスの飯食ってて目があったんですよ。
あのときはアレでしたね、時が止まったようでしたね。
黙ってるのもナンなんでHey how you doingって声かけたらグモ...って変な声出してました。
デッドヘッドの場合
デッドヘッドとは自社便で移動することです。
例えば、東京ベースのパイロットが大阪発の便を担当するために、東京から自社便の客席にのって大阪に行くわけですが、これがデッドヘッド。
国内でデッドヘッドの場合は食事はでませんが、国際線の場合は出ます。ビジネスに座ればビジネスの食事、エコならエコの食事を頂きます。
デッドヘッドでビジネスに座れるかどうかは、会社によって異なります。
また、エアラインの場合はフェリーの場合もクルーミールが支給されます。その場合、CAさんがいないのでパイロットが自分でチンして食べます。
食事のリクエストも可能
大手の場合、会社によっては事前に食事の種類をリクエストすることができます。
チキンとか魚とかベジタリアンとか、ラインナップは結構豊富です。
LCCのパイロットの食事
先日ピーチに吸収されたバニラ航空を例に挙げてみましょう。
乗務の場合
飯は出ません。水のみです。
デッドヘッドの場合
飯は出ません。水のみです。
フェリーの場合
飯は出ません。水のみです。