アメリカ人機長とオランダ人コパイ、ブラジル人機長と安西さんの組み合わせで成田へ。
無事到着後、「みんなお疲れさん、なんかコメントある?」とアメリケン。
「機長、1つだけ、機長の声が聞き取りづらいことが結構ありましたので、もう少し大きな声でしゃべっては?特に10,000ft以下では」
とオランダ人コパイ。
「あそう、アドバイスありがとう」と笑顔でアメリケン。(若干笑顔ひきつってたがw)
こういうの、日本じゃぜーーーーーーーったいあり得ない光景なんですな。コパイがキャプテンに「もっと声出していこう」とかギャグでしょ笑。まぁ、そのコパイちょっとかわりもんだったし、僕にはちゃんとメリケンの声聞こえてたんでおめーの耳悪いだけじゃねーのと思ったけど、コパイがちゃんと発言できる環境だってのはいいことだしスゴいことだと思われ。
例えばキャプテンがなんか変なことやってるとき。
あ、言わなきゃな、でももうちょい待つかな、、、ってつい思っちゃうんですよね安西さんってば。これはとても悪いクセで、思った時にパっと言わないと、他のタスクが突然舞い込んで言うの忘れてアブないとこでした、なんてことになりかねないわけですよ。
ではなぜ安西さんが「言う事を躊躇」するかというと、日本での経験のせいなんですね多分。
いるんですよ、ほんと阿呆な輩が。
「機長、コレだいじょぶですか?」とアサーションすると、「んなこと言われんでもわかっとるわ!!」みたいのこと大声で宣う阿呆が。もしくは露骨にイヤな態度とる阿呆が。そらコパイは機長に比べりゃ未熟でしょうから、アサーションが適切でない事もあるでしょう。でもね、んなことやってると必然的にSpeak Upしにくい環境になっちゃって、ホントに言わなきゃ行けない時に「もうちょいアブなくなったら言うかこいつうるせーし、、、」なんて思っちゃうワケ。危なくなるまで待つ理由なんか皆無なのに。で、飛行機落ちるわけ。アシアナみたいに。
文化的な側面から、日本人や韓国人にとってCRMってのは結構難儀なもんだと思うんですね。でもだからって文化のせいで人死んでいいわけじゃないし。ああいう阿呆は永遠に阿呆なんでしょうからとっととご隠居願いたいんだが、パイロットの定年67になるとか、、、。
まぁ、機長に気持よく飛んでいただく事もCRMの一部だと思うんです。機長の人柄をつかむ事も大事だろうし、ウマい言い方を考えることも必要なんだろうと。効果的にアドバイスできるように当然色々研究せにゃいかんでしょう。ああいう輩と飛ぶことでコミュ力が伸びるということも或は、、、無いよね。多分時間の無駄。
しかしねぇ、あの辺の阿呆も他の阿呆と飛んだとき苦労したはずなんだけどなぁ若かりし頃。阿呆同士だとうまくいくんかね。
安西副操縦士のログブック | パイロット ブログ