パイロット 転職・海外 ブログ

パイロットとして海外に転職して感じた訓練や審査の違い

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イロットとして海外を転々とする過程で、アメリカ・台湾・カタールの3カ国で訓練や審査を経験してきたわけですが、日本とは違うなぁと感じたコトについて書いてみたいと思います。

 

パイロットの海外転職【訓練の違い】

パイロット 転職

訓練に於いて感じたことは以下の2点です。

  1. 海外ではやたら褒められる
  2. 海外の訓練スケジュールはとってもタイト

1. 海外ではやたら褒められる

コレは日本と海外の違いというよりは、アジアと西洋の違いなのかもしれません。

まず、日本でパイロットの訓練を受けていて褒められることはとても稀です。

僕は航空大学出身ですが、あそこで褒められたことは2回しかありません。一度は帯広で、もう一度は仙台で。

褒められるということがとてもレアなので、今でもよく覚えています笑。

日本の航空会社では数年間勤めていましたが、こちらでも訓練中に褒められた記憶はありません。

今いる台湾でも、そんなに褒められることはないです。

一応、ブリーフィングの最初に「全体的にはとても良かったです」と言ってくれるんですが、とりあえず褒めときましょうみたいな雰囲気ですね。

一方、アメリカ行った時は信じられないくらいに褒めちぎられました。

極めてフツーのことやってるんですけど、とりあえず褒められるんです。

褒めて褒めて褒めまくって、最後の方にチョコっと、ココだけ気をつけようねみたいなカンジ。

お金払って訓練受けてるお客さんであったコトを差し引いても、あれは褒めすぎのような気がします笑。お金あんまりカンケー無いであろうFAAの審査官にも褒め倒されて帰ってきましたから。アメリカいたときほど気持ちよく訓練を受けたコトはないです。

中東の会社には100カ国以上からパイロットが集まっていたワケですが、やはりスペイン・アメリカ・イギリスなど西側諸国やラテン系の人たちは褒める傾向が強いように思います。

一方、中東出身のパイロットから褒められた記憶はあまりないです。

 

2. 海外の訓練スケジュールはとってもタイト

日本にいた頃は、訓練生がしっかり勉強できるよう配慮されたスケジュールが組まれていました。

僕がいた会社では休日と訓練が交互に入っており、訓練前日はみっちり勉強できるように配慮されていました。

一方、海外では5日間連続で訓練とか当たり前です。これは、アメリカ・中東・台湾すべての国で同じでした。初めて海外に出たとき、スケジュール見て一体いつ勉強すればいいの?と驚いた記憶があります。

まぁ、海外の航空会社はパイロットなんて飛んでナンボという考え方ですので当然といえば当然です。一刻も早く訓練終わらせてとっとと会社のタメに飛んでもらわなければ困るワケですから、訓練はソッコーで終わらせるに越したことはありません。

日本では、自社養成で入社したパイロット候補生に1〜2年の地上職を課しますが、海外でそんなコトやってる会社は僕が知る限りありません。海外の航空会社から言わせれば、時間のムダ。

それを言うと、

いやいやいや、地上職もしっかり経験してもらわないとパイロットの連中つけあがるでしょ!

って言われそうですけど、つけあがって整備さんやグランドさんに変な態度とるパイロット、海外出てからほとんど見かけないんですよね。

パイロットになってつけ上がるような人間採っちゃう採用方法に問題があるのでは?地上研修、ホントに意味あるの?

正直、ただの不経済な精神論にしか見えません。

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パイロットの海外転職【審査の違い】

審査の難易度は日本も海外も大きく変わらない気がします。

ただ、口述試験で質問される内容が結構違うように思います。

ソレは以下の2点に起因しています。

  1. 日本ではエアラインのパイロットを審査する審査官がエアラインパイロット未経験
  2. 日本では型式を持っていない試験官が型式の審査をする

1. 日本ではエアラインのパイロットを審査する審査官がエアラインパイロット未経験

例えば、機長の免許(定期運送用操縦士)を取るためにパイロットは試験にパスしなければなりませんが、その試験を執り行う航空局の審査官はエアラインで機長やったこと無い方がほとんどなんです。

ですから、口述試験でも機長の出発前確認事項を一語一句間違えずに言ってくださいみたいな出題の仕方をしてきます。ようは、ただの暗記モノ。

では、海外ではどうでしょう。

定期運送用操縦士の審査は航空会社の機長によって行われます。

でも、定期運送用操縦士は国家資格なのになぜ民間の機長が審査できるのでしょうか?

それは、彼らがTRE(Type Rating Examiner)という特別な資格を航空局から与えられた審査官だからです。つまり体の半分は民間だけど、もう半分は航空局の人間ってことです。

彼らは、実際にエアラインで日々機長として飛んでいる人達なので、口述審査も実践的です。

例えば、太平洋上空のコノ場所で急病人が出たら、どのように対処しますか?というような訊き方が出来るワケです。

 

2. 日本では型式を持っていない試験官が型式の審査をする

例えば、B777のライセンスを取得するために当然パイロットは試験をパスしなければなりません。

しかし、日本の場合その試験を執り行う航空局の審査官はB777の資格を持っていなくてもいいんです。

私の友人も型式を持っていらっしゃらない審査官に当たり、B777とは何の関係もない質問を永遠浴びせられたそうです笑。

では、海外ではどうでしょう。

B777の審査は、B777に乗務している航空会社の機長(TRE)が行います。

当たり前ですが、この機長(審査官)は日々B777に乗務しています。ですから、B777のマニュアルに書いてある事は勿論のこと、飛行機の特性や就航地の特性を踏まえた上で実践的な質問やアドバイスをすることができます。

 

パイロットの海外転職【あとがき】

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思いつくままに比較を書きましたが、なんだか日本批判になってしまいましたね笑。

でも、確かに海外に出てから

これ、、、おかしくね?

って感じるコトが物凄く減ったのは事実かなと思います。

まぁ、僕自身が感じた超個人的感想ですので、そこんとこよろしく。

 

✈︎

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