パイロットや管制官の皆さんは普段どんな風に英語の勉強されてますか?
安西さんはよく映画で英語の勉強してました。が、最近は映画じゃなくてドラマで勉強するようになりました。
理由は2つ。
1回40分くらいでちょうどいい。
映画だとどうしても長すぎて途中で疲れたり最後まで観れなかったりするんですけど、40分程度のドラマならちょうどいいカンジで終われるんです。
何回も同じ言葉が出てくる。
ドラマってテーマがずっと同じですよね。法律の話や戦争の話など、テーマがぶれずにずっと続いていくので、最終話を観終わるまでに同じ単語や似たような表現が何回も出てきて、完結するころにはけっこう自然に色んなことを覚えてるんです。
僕はドラマで出てきた知らない単語や表現などをかき集めて単語帳みたいなモノを作っているんですが、今日はその中から明日から航空業界ですぐに使える英語をいくつか挙げてみたいと思います。
Mob hit
mob hit とはギャングやマフィアによる殺しという意味です。
例えばあなたがモスクワにステイ中、凄惨な殺人現場に出くわした際、以下のように使います。
Example
Shit, this is a classic Russian mob hit.
なんてこった、こりゃ典型的なロシアギャングのやり口だぜ。
Barely
barelyは一見シンプルですが色々使い方があって実は深い単語です。
アナタがもし査察操縦士なら、出来の悪い副操縦士にこう言い放ちましょう。
Example
You barely passed.
おまえ、ギリギリ合格。
Half of it
half of itは肝心なコトという意味合いで使います。
口述試験にてエアラインのことなんもわかってない航空局の審査官に重箱のスミつっつくようなしょうもない質問されたらこう言い放ちましょう。
Example
You don’t know the half of it.
あんた、肝心なコトなんもわかってないね。
Pin the blame on 人 for 〜
これは人に〜の罪を着せる/責任を負わせるという意味です。
フライトでミスして会社に呼び出された時、機長が全ての罪を自分になすりつけようとしていると感じたら、すかさずチーフパイロットにこう訴えましょう。
Example
The captain is trying to pin the blame on me for this!
機長は全てを僕になすりつけようとしている!
Six
sixって6ですけど、背後って意味もあるんです。
例えば銃撃戦になった時、I got your six(背後は任せろ)という使い方ができるんですが、CAさんはパイロットに対して以下のように言ったあと操縦室のドアをバタンと閉めてやりましょう。
Example
Guys, I got your six.
後ろは任せときな。
Self-righteous / to a T
self-righteous は自分だけは正しいと思っているという形容詞で、to a Tは完璧にという意味合いの副詞です。
自分は常に正しいと思っているけどやってるコトてんでデタラメな機長を仲間内でdisる際、以下のように使われます。
Example
That captain is really self-righteous.
あのキャプテン、ホント自分は正しいって思ってるよね。
Yeah, you described him to a T.
いやマジその通りだよね。
と、こんなカンジでしょうかw
みなさんも是非好きなドラマをNetflixで観てみてください。その際必ず英語の字幕にし、わからない単語や表現があったらググって調べて、自分だったら普段の生活でどうやって使うかな〜と考えてみましょう。
すると、結構アタマに残ると思います。
最初は40分のドラマを観終わるのに2時間以上かかるかもしれません。
でも、最終話にたどり着くころにはかなりいいカンジに仕上がってくると思います。
いきなりCIAの陰謀モノとかから始めると挫折してしまうので、最初はアニメなど簡単なモノで初めてみるといいかも。
通常なら1ヶ月、コロナ禍であれば2週間くらいで10話くらいのドラマを仕上げられるのではないでしょうか。
僕もコロナのうちに少しでも英語力アップしておきたい〜。
最近全然アカン...