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海外で得たもの・失ったもの【パイロットの海外転職】

2020年4月26日 >

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先日ブログでこんな質問を頂きました。

 

質問です!

安西さんが転職を決心された決め手となったものはありますか?より良い環境、条件(待遇や機長への昇格等)を求めて転職されたのでしょうか?
逆に転職によって、失ったものや結果としてマイナスになった事はありますか?差し支えない範囲で教えていただけないでしょうか?

 

なぜパイロットとして海外に転職したのか

まず、国内への転職は全く考えませんでした。

なぜなら、子供のときからいつか海外に行くんだって思っていたからです。

実は父も海外で仕事をしていて、1年のうち半分も家にいませんでした。幼少時代、仕事に行ってしまう父を空港で泣きじゃくりながら見送っていたわけですが、そんな父への憧れがどこかにあったんだと思います。

ですから、最初に就職した日本の会社に留まらないことは、もう最初から決まってたんだろうなと思います。

たしかに、会社を辞めたあの時、いろんな不満を言っていました。でも結局は、海外へ行きたい自分の背中を押すために脳内のリトル安西がでっちあげた不満だったように思います。

 

パイロットとして中東に転職したワケ

いくつか理由があります。

 

尊敬している先輩がいた

コレが一番大きいですね。

シンプルに俺もあの人みたいに世界中飛んでみたいと思いました。

 

世界中飛べる会社に行きたかった

転職活動を始めた時、僕の総飛行時間は2,000時間未満でした。

当時、それだけの経験で採用してくれる会社の中でイチバン就航地が多い会社でした。せっかく海外に行くんだから、日本やアジアの会社じゃ絶対行けないようなところを飛びたいという想いがあったんですね。

おかげで、南アフリカやアルゼンチン、ジェッダ、マスカット、バーゼル、カイロ等々、色んな場所に行くことができました。

結構満足しています。

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転職せず日本でパイロットしてたほうが金銭的には良かった

質問のなかで待遇の話が出ていましたが、ソレはそこまで大切ではありませんでした。

実際、海外に転職後給料はあがりました。日本にいた時は額面で年収1,200万(28歳くらいだったかな?)でしたが、中東では手取り年収1,400万程度でした。

しかし、日本を出れば銀行さんから新規融資を受けられなくなりますので、日本での不動産事業は諦めざるを得ませんでした。それを考慮すると、金銭面でいえば日本に留まった方がいいことは明白だったわけです。

でも、もう少し不動産やっときゃよかったなって想いはケッコー強いですw

 

パイロットとして海外へ転職して得たもの

得たものと言えるかどうかわかりませんが、人生観は大きく変わった気がします。

なんかこう、生き易くなった気がします。

ダメなら次行けばえーやん的な。会社合わないなら転職したらえーやん的な。

世界が広くてよかったなって、思ってます。

 

パイロットとして海外へ転職して失ったもの

ジョブセキュリティですかね笑。

日本では正社員でしたから簡単にはクビになりませんが、海外ではパイロットも契約社員であることが多く、僕ももれなく契約社員です。

 

 

いま正にコロナでクビになるかどうかの瀬戸際ですが、クビになったら

やっぱ日本に残っときゃよかった

って思うカモしれませんね。

まぁ、コレも海外行く前からわかっていたことですから、僕の予想を超えるような悪いコトは今のところ起きてないです。

ありがたやありがたや。

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