「パイロット 海外 転職」とか「パイロット 海外 就職」で検索すると人材派遣会社へ登録を促す記事が出てきます。
内容を読んでみるとこんなことが書いてあります。
海外でパイロットになるには
- 海外の航空大学へ行けばそのまま就職できる
- 海外の4年制大学へ行けば海外の自社養成を受けられる
これ、ホントなんでしょうか?
【 目次 】
1. 未経験者が海外でパイロットになるのは難しい
結論から言うと、ライセンス取ったばかりのパイロット未経験者が海外で即就職するのは凄く凄く凄く難しいことです。
実際、海外でパイロットを目指す方はいらっしゃるんでしょうね。写真のような質問を知恵袋でみかけました。
これね、とってもよくわかるんですよ。
僕もオヤジが海外で働いていたせいか海外への憧れが強かったので。
なんかね、もう海外の空気を吸うだけで高く飛べる気がしてたんです。一般的に谷沢症候群と呼ばれているかどうか知りませんが、コレに罹患すると海外以外は見えなくなってしまいます。
2. なぜ未経験者が海外でパイロットになるのは難しい?
それは労働ビザを取れないからです。
労働ビザとは、その国で住んで働くための資格です。コレがなければその国で働くことは出来ません。
未経験のパイロットなんてビザ無しで雇ってくれるところはありませんし、国によっては経験があっても門前払いです。
例えばアメリカ、総飛行時間2万超えで英語ペラペラの日本人パイロットが履歴書だしても100%門前払いです。
3. なぜ安西副操縦士は海外でパイロットになれた?
ポイントは2つあります。
1. 経験がある
安西さんは日本でパイロットになり、約2,000時間の経験を積んでから海外に出ました。経験があれば雇ってくれる会社はあります。
2. 国を選んでいる
経験さえあれば雇ってくれる国と、経験があってもビザがなければ雇ってくれない国があります。
僕はこれまで2カ国で働いてきましたが、いずれもビザ無しで働ける国、正確には会社がビザの取得を手伝ってくれるので入社時点ではビザが無くてもよい国でした。
つまり、経験を付けた後にビザをサポートしてくれる会社(国)を探せばよいということです。
ビザが無ければ働けない国 (経験があってもビザを出してくれない国)
アメリカ、オーストリア、ニュージーランド等いわゆる先進国はほとんどビザ無し不可です。
経験があれば働ける国 (経験次第でビザを出してくれる国)
韓国、中国、台湾、フィリピン、シンガポール、カンボジア、カタール、UAE等々。コチラのリンクに貼ってあるエージェントが紹介している会社はほぼビザを出してくれる会社です。
4. 海外でパイロットになりたい方へのアドバイス
矢沢症候群の皆さん、
とりあえず海外へ!少しでも早く行きたい!
というその気持ちはわかります。
でも落ち着いて!
ビザの壁はアナタが想像しているより遥かに高いです。
ですからまず日本でパイロットになりましょう。日本ほど、ジェットやターボプロップに乗るチャンスを掴みやすい国は、僕が知る限りありせん。
日本人であることを最大限活かし、経験を積んでから、ビザを出してくれる国を目指すのが一番の近道です。
それでも、どうしてもはじめから海外でパイロットになりたい、もしくはそれ以外に道が残されていないという方はコチラの方のツイートがとても参考になるので穴が開くほど熟読してください!
主にアメリカでパイロットになりたい方向けに書かれていますが、よその国で働く権利を得る(あえて悪い言い方をすれば、現地人の雇用機会を奪う)ということが如何に難しいか、感じていただけると思います。
もちろん、不可能ではないわけですが...
気づいたらいつの間にかたくさんの方にフォローされていてびっくりです😳皆さんありがとうございます😌
今まで米国の航空業界を目指す人向けにつぶやいたことは、このPinned Tweetに続いてリンクを貼っておきますので、最近followしていただいた方で興味がある方はクリックして読んでみて下さい😉 pic.twitter.com/r9yfpxM4zx
— ALT blue (@FL390_blue) November 15, 2018
注意
上記の内容はパイロットという職業に限ったお話です。他の職業には当てはまらないことも多分にあると思います。
パイロットになりたい方向けの記事をコチラにまとめました。
パイロットとして海外転職を目指す方向けの記事をコチラにまとめました。
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