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下手んなったねぇ、安西

2017年5月16日 >

忘れもしないこの言葉。

初めての飛行訓練が始まり、フライトタイムが10時間だか20時間に達するとソロフライトへ挑まなきゃなりません。教官なしで一人で飛ぶんです。

これが楽しいんですよね。確かに初めてのソロは怖いけど、少し慣れると、隣に教官がいない開放感と自分一人で飛行機に乗っている喜びに溢れてしまって、ちょっとしたユーロフィアを味わいながらの、実に楽しく、自由な時間。

だもんだから、キホンを忘れてすーぐ下手になっちゃうんですよね。特に安西さんみたいなチョーシのいい訓練生にそういう傾向があるようで、久しぶりの教官とのフライトにて、このお言葉。。。

でね、あれから10年経ってね、安西さんは今同じ問題にぶち当たってるわけなんですわ。いや、別にあの頃のようにソロで浮かれでヘタんなってるわけじゃなくてね。もうあまりにも離着陸回数少なくてね。100時間以上飛んでんのに月2回とかね。しかもでっかい空港ばっか行ってるもんでILSばっかでしょ。加えてね、日本みたいに若者が10,000ft以下でオートパイロット外してマニュアルで飛ぶのをヨシとする文化がなくてね。1,000ftくらいまでオーパイでひっぱってちょこっと着陸だけやるのよね。

でもね、半年に一度のSIMじゃ必ず非精密やらVISAL APPやらされるわけでね、もうね、教官、あん時の比じゃないくらい下手んなっちゃって自己嫌悪なんすよ。SIMと実機が違うということを差し引いてもエイミングの狂いっぷりといいオーバーコントロールっぷりといい。いやもうほんと、10年前のあのデブリでの教官の顔フラッシュバックさせながらビール飲んで反省中。

 

 

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