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標高がやたら高い空港での経験

海外で飛んでいると、日本じゃなかなかお目にかかれないようなものに遭遇します。

やたらエレベーションが高い空港もその一つ。

例えば先日お邪魔したメキシコシティ、空港の標高が約7,000ftもあるんです。MSAは19,400ft笑。標高1,000ftくらいならまぁどってことないんでしょうが、7,000ftともなるとちょっとした細かい変化が色々あります。

例えば、通常飛行機は降下中10,000ftで250ktに減速するわけですが、メキシコの場合計器上17,000ftで減速を開始しなければなりません。フラップを出すのも普段はだいたい6,000ftあたりですが、こちらも計器上では13,000ftでフラップ出さなきゃいけません。まだ10,000ft以上だから余裕だねなんて勘違いしてると、実はもう着陸まで3,000ftしかなかった、なんてアホな事態になりかねないわけです。

まぁ、こんなことちょっと考えれば当たり前の事で、別に考えなくても当たり前のことなんですけどね。でも17,000ftで減速開始するって初めてやってみると結構違和感あるもんなんですね。些細なことなんだろうけど、実際やってみないとピンとこないことってこの世にゃ沢山あるんだろうから、まぁこういう経験も海外ならではってことで日本出てみてよかったよかったと、無理矢理ポジティブシンキングしてるわけ。

 

 

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