ブログ 航空関連

運び屋さんの宿命と世界の隔離事情

2020年3月25日 >

航空会社の連中は、まぁ言ってしまえば「運び屋」です。ヒコーキは人や貨物があれば基本的にどこにでも飛んでいきます。

コロナウイルスが猛威を振るうイタリアへマスクを届けに行くようなこともあれば、怪しげなビニールシートに包まれたドでかい”何か”を乗せてイラクの地方都市へ飛んでいくような仕事もあります。

世が世なら、民間のパイロットも人員や銃器を乗せて戦地へ飛ばなければならないこともあるでしょう。

スポンサーリンク




さて、コロナウイルスな昨今、所謂Affected Areaから帰ってき人は2週間隔離の刑に処せられますが、国によっては厳しい管理が行われています。例えばシンガポール。

 

コロナ パイロット

 

簡単に纏めると

• 1日に複数回ショートメッセージが送られてくる
• その度に携帯で自分の位置情報を提供
• 局の人間が自宅訪問し在宅確認
• 電話で在宅確認された場合、室内の写真を撮り提供

 

違反すると、10,000シンガポールドル( 本日の為替で約76万円 )の罰金や半年間の豚箱行き等の刑に処せられるようです。つまり、違反は犯罪なんですね。航空会社によっては、社員が隔離対象になると、会社の担当者が一日3食届けてくれるそう。

 

コロナパイロットやキャビンクルーも隔離?

こちらも、隔離対象になる場合があります。つまり、帰国後隔離されるとわかっていて仕事に行かなければならない場合もあるわですね。( 国によって方針が異なります )

例えば、台湾の航空会社で働く私の友人パイロットも現在自宅で隔離中。シンガポールと同じように国からの監視を受けているそうで、なんと、本人の携帯電話の位置情報が局から常に監視されているんだそうです。

一度、携帯の充電が切れてしまい局からの電話を取り損ねた際、警察から会社に電話が行ってしまい、「気をつけてくれ、罪に問われるから!」と厳しく叱られたとか...

 

コロナ パイロット

 

日本でも隔離ってやってるんですよね?まぁ管理はもっとユルフワな感じなのかしら。日本で位置情報監視とかやった日にゃ蓮舫あたりが人権ガー人権ガーさぞかし五月蝿いでしょうねw

いやはや、しかし我々はすっかりキリキリ舞い。「当たり前が有る」って、有難いことなんですね。

世は完全に有事の様相を呈してしまって、、、まぁ、増長する人類にお灸がすえられたってコトなんでしょうかねぇ...

 

コロナ パイロット



-ブログ, 航空関連
-

Copyright© 安西副操縦士のログブック , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.