知恵袋でこんな質問見かけました。
LCCで機長になり、外資系の航空会社のパイロットとして転職することは可能でしょうか?
日本人パイロットが日本のLCCで機長になり、海外に転職できるのか
結論から言うとモチロン可能です。
てゆーかむしろそれが一番手っ取り早いというかイケてるキャリアのような気がします。
大手よりもLCCや小さい会社の方がキャプテンになるチャンスが早くやってきます。とっととキャプテンになって待遇のいい外資に移るというのはとてもいい考えだと思います。
LCCのパイロットはダメだと思ってませんか?
この質問を見て
LCCのパイロットなんてレベル低いだろうから、海外に行くなんて無理なのでは?
と質問者さんが思っているのではないかなと感じました。
そんな事はありません!
ちゃんと機長としての経験を積んで、無事故無違反であることを証明できれば海外の会社へパイロットとして転職するコトは十分可能です。
勿論、副操縦士でも同じです。飛行時間・ライセンス・英語力が揃っていれば、LCC云々言われる事はありません。
LCCのパイロットが海外大手に転職するのは難しい?
上の質問に対してこんな回答をしている方がいらっしゃいました。
外資系といっても、いわゆるレガシー系のエアラインに転職するのは相当難しいです。LCCの機長から他のエアラインに転職したとしても、転職先もまたLCCになるケースがほとんどでしょうね。
うーん、どうでしょうね、そんなことないと思いますけど。
確かに、大手航空会社を目指すパイロットは多いですから倍率は高いと言えるかもしれません。しかし、LCCからの転職先はLCCがほとんどということは無いように思います。
実際、日本のLCCから韓国の大手や中東の大手に行った方、シンガポールのLCCやヨーロッパのLCCから中東の大手に行った方などなど、LCCから海外大手に就職された方は僕の周りだけでも沢山いらっしゃいます。
LCCのパイロットであることは転職に不利に働かない
あの、もう一度は言っときますけど、海外で転職活動するにあたってLCC出身であることをそんなに心配する必要はありません。
もしかすると日本にはまだLCCのパイロットを下に見るような輩がおいでになるのかもしれませんが、海外転職に必要なものは以下の5つでありLCC出身であることをどーのこーの言われたりしません。
- ライセンス
- 飛行時間
- 英語力
- 無事故無違反証明
- 推薦書
ちなみに、入社後もLCCだからどーのこーの言われる事はありません。
日本ですと、JAL・ANAからLCCや子会社に出向したパイロットが他のパイロットを見下して、自費組はダメだのなんだの悪態ついてますが、そんな愚かな村文化は海外には存在しません。
少なくとも僕がこれまで働いた海外2社ではそんな話は見聞きしませんでした。やることしっかりやってる限りは、皆んながアナタのことやアナタのキャリアをリスペクトしてくれます。
当たり前です。
パイロットとして海外転職するなら大手にこだわる必要ない
ところで、大手に行きたい理由ってなんですかね?給料ですか?
でも、LCCでも大手並みの給料を出してくれるところはありますよ。
例えば、香港には副操縦士でも2,000万弱もらえるLCCがあります。香港の税金を考えれば、そこらへんの大手を上回る額だと思います。
昨今のコロナ騒ぎで今後パイロットの給料がどうなっていくかは注視していく必要がありますが、大手のみにこだわらず、是非いろんな会社の待遇や将来を吟味してから就職先を決めるのがいいのではないでしょうか。
ちなみに、今回のような不景気に襲われた場合、海外の会社は大手もLCCも容赦なく外人パイロットを切り捨てます。そのことだけはよく覚えておいてください。
パイロットとして海外転職を目指す方向けの記事をコチラにまとめました。