海外に転職する際、大事な事ってなんなんですかね。安西先生に聞いてみましょう。
なるほど、断固たる決意ですか。えぇ、僕もそう思います。付け加えると、よりソレが必要なのは奥さんの方かもしれませんね。アナタが独身の場合はどうでもいいですけどね。
もし、既に行きたい場所が定まっているなら、とりあえず現地を家族で訪れてみることは最低限必要かと思います。できれば、ただの観光ではなく現地にいる日本人を探して話を聞けるといいですね。ダンナの話も大事ですが、奥さんの普段の生活や想いに耳を傾けてみたいところです。
その家族が現地採用ではなく駐在さんの場合は注意が必要です。駐在さんの場合、ケッコーいい社宅に住んでいたりおかかえ運転手付きだったりするんでね。当然ですが、意中の航空会社に勤めてる日本人を発見できるといいですね。外国人はあんま参考にならんでしょう。もし、日本人が全くいない会社に挑もうと、そう仰るならば、そんなアナタはサムライジャパン。
運転、子供の学校や病院、日本の食材の有無ナドナド、日本にいればなんてことない日常のアレコレを、海外ではゼロから手探りでやらなければなりません。しかもパイロットは家を空ける仕事です。ダンナがいない間、友達もいない異国の地で耐えられるだろうか、子供が熱だしたら病院連れてけるだろうか、他言語で症状を説明できるだろうか、、、ありとあらゆることを考えて、考え尽くして、それでも実際来てみると想像以上に大変であろうことも想像して、尚、
っとハァハァ言いながら奥様が仰るのであれば、是非ご家族でチャレンジしてみてください。
もちろん、言い出しっぺはアナタです。どんなにフライトで疲れていようが審査の勉強に追われていようが、断固家族の為に身を砕く覚悟でいなければなりません。日本でならば言えるのかもしれない、「いまちょっと疲れてる」はハッキリいって禁句です。(少なくとも最初のうちは)
アナタ、一人で行けば?
と言われた場合はどうでしょう。
そんときゃ、とりあえず近場の会社を探してみるのがいいかもしれません。韓国、台湾、中国等アジア界隈でコミューティングできるような会社がいいんだろうと思われます。いつでも気軽に帰れる距離であれば、奥さんへのプレッシャーもまた違ってくるでしょうから、そのうち来てくれるかも。知らんけど。
安西副操縦士のログブック | パイロット ブログ