ヒースローからの帰りはデッドヘッドということで、操縦を担当するキャプテンへご挨拶。
安「どもども、安西です」
機「はいはい、モハメッドです、君珍しい顔してるね、何人?」
安「日本人でござる。あなたは?」
機「へー日本人パイロットなんているんだねウチの会社。僕はイエメンだよ。」
安「そっかーイエメンなんイエメン(; ・`ω・´)?!
安「イエメンて、、、だいじょぶなん?」
機「いやー、全然ダメなんだよね。もう3年間帰ってない。家族にも会えないんだ」
安「まじすか。。。」
機「ちょうど実家の近くが戦地でね、家族のことが心配なんだ。連絡は一応とれるんだけど」
さわやかな笑顔が印象的な好青年モハメッド。年齢は多分安西さんと同じくらい。若くしてキャプテンになったんでしょう。そのあとも少し話をきいたんだけど、「そっかー」しか言えない安西さん。
そりゃそうですよ。
いったい何を言えるでしょう。戦争を知らないアラサー世代の安西さん。銃弾飛び交う戦地の家族を毎晩のように案じる彼に。いったい何を言えるでしょう。
「まぁ、これが戦争なんだよね。それじゃ仕事に戻るよ」
と、去り際もさわやかなモハメッド。
ただただ、彼の家族の無事を祈らんばかり。
安西副操縦士のログブック | パイロット ブログ