ANZAI, Black Log

Permanent Traveling Pilot あとがき

すっかり好感度が下がってしまったのではないでしょうか、副操縦士安西です。
今回のPTPシリーズではとりあえず金金金!ってかんじで書いてきました。
でも、このPTPはとっても夢のあるライフスタイルだと思うのです。
私の海外への憧れも、本質的にはそっちです(今更)。
確かに、元祖PTのように完全に自由というわけではありません。サラリーマンであることにはかわりませんから、ある程度拘束されます。しかし、30年パイロットをやっていれば、頑張れば5カ国くらいはまわれそうです(そこまでやるつもりはないですが)。海外の会社に勤めることで様々な経験をすれば、人間として大きく成長できると思うのです。
また、海外の会社は有休消化やスケジューリングに於いて日本の会社に比べるとかなり融通が利くようです。その分、家族との時間を増やすことができるのではないでしょうか。休みを取って、ZEDを使って嫁と子供と色んな国にいってみたい、そう思うんです。
子供の教育にもメリットはあるはず。英語は勿論、いくつかの言語を学んだり、多種多様な文化に触れることは将来彼らの財産になるはずですし、これからの時代、求められるのはそういうことではないかと思います。ただ、日本人としてのアイデンティティーやネイティブレベルの日本語を身につけることができない可能性があるというデメリットはあると思います。
そして何より、現役のパイロットである我々が、日本の航空業界はダメだの給料下がっただのブツブツ文句言ってちゃいかんと思うんです。パイロットになったらこんなライフスタイルを実現できるんだぜ!ってところを次の世代にビシっと見せて、彼らに「やっぱパイロット目指そう!」」と思ってほしい。モチベーションをガンガン上げて、明るい未来を手に入れるために勉強してほしい。そう、金金言ってきましたが、一連のシリーズはあくまで「パイロットになりたいを応援する」の趣旨に沿ったものだったってわけです!
いいぞ、安西!
何度も言いますが、夢って大事です。私自身もPTPという夢があるから、給料下げられても今こうして元気で腐らずやれてます。
科学のおかげで、地球はぐっと小さくなりました。特に、飛行機とITの技術革新はハンパなし。せっかくこんな時代に生まれたんです。地球上にあるもののうち、少しでも多くを死ぬまでに見たい!
だったら税金の勉強してねーでとっとと英単語でも覚えんかいと言われそうです。
仰る通りです。
永遠の漂泊者、松尾芭蕉。
彼が現世にやってきたら、どんな句を詠むだろう。
おやすみなさい。
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2013-02-14 | Posted in ANZAI, Black Log4 Comments » 

コメント4件

 flyingtony | 2013.02.14 4:06

パーマネントトラベラーとパイロットって面白い切り口ですね、楽しく読ませていただきました。
きっかけや動機はさておき、今の時代だからこそ特に若い人には海外に出て多様な価値観の中に身を置き、そこで吸収した知識、経験を生かしてこれからの日本を支えていって貰いたいと思います。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0700O_X00C13A1000000/?dg=1

 安西 | 2013.02.15 0:41

fliyingtony樣
コメント&リンクありがとうございます!すでにPTPを実践していらっしゃるflyingtonyさんに、いつか追いつきたいと思います。そして、仰るように学んだことを日本に還元できるようになりたいですね^^

 66B | 2013.10.25 12:56

安西さま
初めてコメントさせて頂きます。
私は飛行機の”揺れ恐怖症”で何とか克服したいと思い、操縦のプロの方のお話から手がかりがつかめないかと、こちらのブログに出会いました。
過去記事に遡って拝読しており、海外生活について書いていらっしゃいますので出て参りました。
平成元年からずっと海外生活をしております。
(なので、未だに昭和の日本人のままです)
アジア中心に、ただ今5カ国目在住です。
3カ国目滞在時に出産し、海外で子供を育てております。
差し出がましいとは存じますが、私のわかる分野でお子様の海外での教育についての経験を少し。
家庭で日本語会話100%だと、ネイティブレベルの日本語会話が身に付きます。少なくとも小学校に上がるまでは。そして将来も忘れにくいようです。読み書きのスキルはまた別です。
幼稚園は現地幼稚園あるいはインター幼稚園に適応し易いのは4歳未満までが多いようです。3歳12ヶ月まで日本語幼稚園や日本語家庭保育で過ごして、4歳からその他言語の幼稚園に転園し、言葉に適応できず日本語幼稚園に入り直すというケースもよくあります。ただ、皆が皆そうなるということでもないようです。お子さんと幼稚園の相性もあるので、言語だけが理由とは限りません。何歳までに外国語の教育環境に慣れ易いかという、目安のひとつです。
小学校に上がり、インターや現地校を選んだ場合は、友達との会話(とても重要)と授業で使う言語(例えば英語)がぐんぐん伸びます。家庭での日本語会話にも学校で覚えた新しい語彙が英語で混ざってきたりします。
宿題や課題に取り組むのに、親も英語(又は現地語)での勉強を見てあげるといった家庭学習サポートも必要になりますので、親の外国語力も否応でも伸びます。あるいは塾や家庭教師を活用しても良いと思います。
日本で育ち教育を受けた私にすれば、幼少からバイリンガルとは羨ましい環境ですが、大変なこともあります。両言語が中途半端になる(話せても読み書きが苦手等)、複数言語学習が子供の負担になり、友達との会話で使用する言語への偏りが増える、など。
日本人としてのアイデンティティーですが、家庭のしつけやお行儀が日本式で、なおかつ休暇中は一時帰国して日本の親族と過ごすなどすれば、子供は日本人の良いところをかなり身につけるようです。また、日本製品の高品質や国民性が海外でも高く評価されるので、「私は日本人です。」ということが、誇りや自己肯定感につながるようです。
うちでは「他のお友達はしていても、あなたはしたらダメよ。日本人はごみをポイポイすてないよ。」などと言い聞かせたりしてます。お手本はそばにいる親なので、自分も外国かぶれにならないよう、行動や言葉遣いに気をつけています。
余談ですが、北京在住の日本人家庭の現地小学校に通う9歳のお子さんが、初対面の中国人の運転手さんに「こんにちは。僕は○○と申します。今日はお迎えにきて頂きお手数をおかけします。父と母はもうすぐ来ますのでお待ち下さい。」と流暢な北京訛りの中国語で挨拶して、その運転手さんは「こんな立派な子供は見たことが無い。日本人の子供はなんと素晴らしい、感動した!」という話しを聞きました。
現地校で中国語環境の教育を受けていても、ご家庭でのしつけやご両親の姿勢で日本人力を発揮できるとは、私も含め子供でも民間大使としての役割を果たそうと思えばできるのだと、多いに学ばせられる思いでした。
長々と書き連ねてしまい、すみません。
私としても安西様のおっしゃるように、日本人は海外に出てもっと多くを学び、視野を広げ、多くの友人を作り、人生を広く豊かにすることに大賛成です。踏み出すのに必要なのは、好奇心と情熱だと思います。それがあれば、言語習得の壁も乗り越える勇気が湧くのではないでしょうか。

 安西 | 2013.10.26 9:25

66B様
はじめまして、コメントありがとうございます。
私が海外に出るチャンスを会えた際は、多いに参考にさせていただきます。
やはり子供の教育においては親がどのように振る舞うかがとても大切ですよね。海外に行くからこそ、日本人らしさを大切にしなければならないと感じています。
ところで、飛行機が揺れたら私も怖いです。もちろんパイロットとしてコックピットに座っている時は状況を把握していますので問題ないですが、客としてキャビンにいるときは、大丈夫か?と思ってしまいます。
しかし、どんなに飛行機がゆれても、何か問題が起きることは絶対ありません。飛行機は想像以上に丈夫に作られています。シートベルトさえしめていればまず安心な乗り物ですよ!

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