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昇格の早いターボプロップ?遅くていいからA320?

2018年2月22日 >

みかんさんからご質問頂きましたので、記事にしました。

①入社後、地上研修が短いor無く、FO昇格の早いERJ/CRJといったリージョナルjet、又はQ400/ATRといったターボプロップの会社で早期にFOになり、requirementを満たして国内LCCに転職してA320等で飛行時間を貯める。
②地上研修等で入社からFO昇格まで二年程度かかるが、最初からB737やA320の会社に就職する。

もし安西様が今、訓練生ならばどちらを選ばれますでしょうか?


こういう話を考えるときに、一番念頭に置いておくべきことはみかんさんも質問の中で仰ってるように 「今後は不透明である」ということです。特に航空業界というのは景気に振り回されやすい産業です。かの有名なローレン・バフェットが航空株で大損した時のことを「一時的に発狂していた」と振り返っていましたが、投資の神様の分析や読みすらも狂わせてしまうような、そんな業界です。

ですから、あまり深く考えてもしょうがないという側面が強いと思うんです。最初に受かったところに飛び込んでしまえばいいと思うし、複数合格したならばサイコロ転がすくらいの気持ちでいいんじゃないかなと。

前置きが長くなりましたが、上記を断った上で、あえてどちらかと問われれば①かなと思います。

理由は、とにかくエアラインパイロットとしてのキャリアを早くスタートし、時間を積み上げることが、パイロットとしては何よりも大切なことだからです。特に大手の就職に漏れてしまった人、将来的には海外を目指したいという方にとって、CRJだろうがATRだろうがとにかくエアラインで500時間(できれば1,500時間)をさっさと積み上げるということはとてもとても重要なこと。

なぜ500かというと、500あればもし会社が潰れてしまっても本邦他社が拾ってくれる可能性があるから。なぜ可能なら1,500かというと、もし会社が潰れてしまってもFAAのATPLを取得して(※)海外への道を切り開くことができるから。

ハッキリ言っときますけど、地上研修なんてムダ。いかにも日本的なシステムですけど、完全に時間のムダ。海外でそんなんやってんの聞いたことない。これが如何にムダでパイロットとして入社した人間に対して無責任な制度かということは改めて書くとして、とにかくムダであることをジョジョ並みに強調しておきます。

まぁ確かに737や320はプラチナライセンスですからね。777よりよっぽど価値あると思いますから、いずれかのタイプで無事に1,500にたどり着ければ言うことはないわけですけども、ターボプロップであってもタイミングさえ良ければ海外の320のオペレーターにポンと入れることだってありますからね。つい最近の例で言うとエアマカオとか。

結局最終的には、運に左右されることの方が大きいので、入れるところに入っちゃえばいーんじゃねーかと言う結論に行き着いてしまいそうなワケなんですけど、とにかく最初のうちは時間を早く貯めるという考え方が大切だということが伝わればいいかなと思っておりまする。特に自費組の方にとっては。

ちなみに、運に左右されるということは悪運に苛まれることもあれば幸運に恵まれることもあるということです。ほんでこの幸運というのは実に突然に訪れるもの。例えば、「エミレーツはMin Requirmentが3,000時間だったのに人が足んねーから1,500時間になった」とかね。こんな突然の幸運に備えて、1,500
時間貯まったらソッコーでFAAのATPLは取得しておくべきだし、日々英語力は磨いておかなければなりません。ATPLないと海外就職はほぼ無理だし、英語できないと面接受かんないからね。

ウチの親父がね、昔言ってたんですよ。「最善を夢見て最悪に備えよ」って。誰かのパクりかなんか知りませんけどね。海外で生き抜くにはこういう姿勢は大事だと思うんです。最善を夢見て幸運を掴む準備はしておくべきだし、最悪に備えて少しでも早く飛行時間は貯めておくべきかと。

 

※FAAATPLの取得条件は最近トラックしていないので受ける方はご自身でご確認を!
また、最近アメリカでの飛行経験がない(Nナンバーの飛行機を飛ばしたことがない)人いが保持するFAAATPLは受け付けないという会社がチラホラあるとのことですので、その辺もリサーチを!

 

 

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