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パイロットを辞めたい【友人AとBのその後】

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2013年にパイロットを辞めたい友人Aと友人Bの記事を書きました。あれから7年、彼らは今何を考え何をやっているのでしょうか。

 

パイロットを辞めたいと語った友人A

パイロット 辞めたい

Aはパイロットを辞めました。Aの経歴を簡単に紹介すると以下の通り。

  • 某国立大学卒業
  • JAL自社養成・ANA自社養成・航空大学全て受かってANAに入社
  • 767で副操縦士昇格後787へ移行
  • 自身で立ち上げた事業が起動に乗り4,000時間の飛行時間をもって退職
  • 経済的自由は達成したが現在も事業に携わる

そんな彼に、パイロットを目指し始めたきっかけや辞めるまでの話をきいてみました。

 

なぜパイロットになりたいと思ったか

飛行機や機械、高いところからの景色、ラジコンの操縦が好きだった。

目が悪くてもなれると知ってから職業として意識した。

お金のことはまったく考えていなかった。

 

パイロットになってみてよかったこと

飛行機の操縦や高いところからの景色を楽しむなど、やりたかった事を一通り出来た

信用のある職業なので自分の事業を進めるうえでプラスになった

大手のパイロットの数がそもそも少ないため、自分に興味を持ってくれる人が増えた。パイロットを辞めた後その傾向は顕著になり、自分で話さなくても周囲がどんどん質問してくれるので、コミュニケーションが楽だった。

 

パイロットになってみて辛かったこと

何よりも不規則な生活や時差が辛かった。

頭がボーっとしていることが多く、アトピー性皮膚炎も患った。

 

パイロットになってみて感じたギャップはあったか

結局はサラリーマンだった

べーカーズフィールドでボナンザやバロンに乗っていた時はそういうものは感じなかった。

しかし、副操縦士として飛び始めて、結局はサラリーマンの域を出ない仕事であると思った。運航中はパイロットが様々な判断を下すが、スケジュールや給料は会社が決める。人生を会社にコントロールされているという点で、結局はサラリーマン。

もっと実力主義の世界かと思っていた

しかし実際は人気主義の世界で、いつも皆が噂を気にしていた。コックピットでの噂話にみんながご執心。こんなに女々しい世界なのかと、正直驚いた。

しかし、今思い返せばソレはパイロットという世界である程度必要な文化だったんだろうと感じている。

なぜなら、航空会社はパイロットの技倆を均質化しなければならないから。

つまりマニュアルに書いてあることをみんなが高いレベルでこなせなければなず、そこからハズれることは許されない。

例え良い方向に振れていたとしてもStandard Operating Procedureからの逸脱は御法度。

スティーブ・ジョブズは要らない世界。

みんなが噂に敏感になり、操縦室で自分の名前が上がらないように右に習えで努力する。自分にとってつまらない文化は、安全というマボロシに近づくためには不可欠だったんだろうと、今は思う。

 

なぜパイロットを辞めたいと思ったのか

変化がなかった

767から787に移行しても、パイロットとしてやることは基本一緒。おそらくこの先30年、飛行機は変わらないだろうなと思った。

もちろんコレは好みによる話で、同じことをやっていく事を好む人はいると思う。ただ、自分はそういう性格ではないんだなということに気づいた。

もっと変化が欲しい、自分の人生や脳に刺激が欲しいと思った。

左の機長が自分の将来

自分の将来が見えてしまった気がした。

批判を恐れずに言えば、サラリーマンとして仕事している機長を尊敬できなかった。もちろん、プライベートで食事に行けば素敵な人は沢山いたが、仕事の面でこうなりたいとは思えなかった。

 

パイロットを辞める時、葛藤はあったか

なかった。ずっと辞めるために頑張ってきたから。

辞めるときには既に事業での収入がパイロットのソレを上回っていた。満を持しての退職だった。

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パイロットを辞めたいと語った友人B

Bは大手航空会社のB777で機長昇格を果たし、今でも元気に飛んでいます。大手の機長昇格としては最年少クラスです。

実は昨年、彼は台湾に遊びに来てくれました。

そのときはもう、辞めたいとは言っていませんでした。

機長になってみて仕事を楽しめるようになったのか、モノづくりへの想いを封印して飛んでいるのか、僕にはわかりません。

実は僕たち3人は共通の友人で、僕とAの間ではBはパイロットにしておくのは勿体ないという結論に達しています(笑)

そのくらい、クリエイティブで優秀なオトコ。

個人的には、ホントにこのままパイロットでいられるのかな?って思ってます。

 

安西副操縦士はパイロット辞めたいと思ったことはあるのか

パイロット 辞めたい

ハッキリとそう思ったことはないです。

Aが言うようにキツイと思うことは勿論あります。

時差とか審査とか。

でも、パイロットを辞めるためのアクション (転職活動など) を起こしたことはないので、なんだかんだ気に入ってるんだと思います、パイロット。

日本にいたころ、早期リタイヤできるかもなぁなんて夢見ながら不動産やってましたが、すぐに思い直しました。

なぜなら、Aの事業に対するストイックな努力が凄まじかったから。

彼とは同じマンションに住んでいた時期があったんですが、よくもまぁANAの787で忙しい勤務こなしながらあんなマネができるもんだと、いつも驚いてました。

あれだけの作業をあれだけのクオリティで本業やりながら遂行できる能力は僕にはありません。

普通に尊敬しています。

 

3人のコレから

パイロット 辞めたい

僕ら3人は、ほぼ同時期にパイロットになりました。あの記事を書いてから7年経ちましたが、これからどうなるんでしょうね。

ホントにパイロット辞めちゃったA。彼はおそらく、日本の長者番付に載るんじゃないですかね笑。期待してます。

若くして大手で機長になったB。もしこのまま飛び続けるなら、少なくとも教官とかにはなるんでしょうね。でも、運航本部長とかそっち方面で偉くはならなそう。少なくとも日本では。

海外ブラリ放浪の旅に出た安西さん。いやぁ、ちょっと想像できないですね。そんなに大それた事はやってないと思うけど、まぁ気のすむまで移住と転職繰り返しながらブログやってるのかしら。

もしそうなら、7年後、また3人の近況報告したいと思います。

 

✈︎

 




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