ども、もはやブログが生活の中心になりつつある安西さんです。
今日はアメリカの航空会社の給料について少しお話しします。
目次
1. 日本とアメリカではパイロットの年収のシステムが違う
日本では正規の副操縦士になったらその年から給料が大きく上がります。これはパイロットになることの1つの魅力だと思うんですが、20代前半で1,000万超えることも普通にあります。
しかし、アメリカでは副操縦士の1年目の年収は結構低めに抑えられる傾向があるんです。特に顕著なのがハワイアン航空なんですが、早速見てみましょう。
2. ハワイアンのパイロット1年目の年収
写真のように、1年目の副操縦士はどの機種に乗っても1時間飛ぶごとに36ドルもらえます。
75時間飛んだとすると月2,700ドルもらえることになります。年収にすると約350万程度です。
ハワイアンはユナイテッドやデルタと共にアメリカではレガシーエアラインの1つにあげられている会社ですが、レガシーはおろかその他の会社と比べてもこの額は著しく低いです。
履歴書でも訊かれる
何を隠そう、実は安西さんもハワイアンに履歴書出したことがあるんです。オンラインで申請するんですけど、その時こんな質問がありました。
質問
ウチの1年目の給料はとにかく安いです。物価の高いハワイでどのように生活しますか?
すげー質問でしょ。まぁ正直に書いたんです。
不動産あるから金はそんなにいらんよ
って。そしたら書類で落ちましたね。まぁそのせいで落ちたかどうかはわかりませんが。
3. パイロット1年目の年収は低所得者に分類
ハワイが物価がとても高いです。
ですから単身の場合、年収65,000ドル(約700万円)以下は低所得者として扱われるそうです。参考記事
700万で低所得ってのも驚きですが、まさか大手航空会社の副操縦士が1年目とはいえぶっちぎりで低所得者扱いとはビックリ。
実際、1年目のパイロットたちは、仲間でコンドをシェアしたり、ロサンゼルスの実家から通ったりしているそうです。
流石アメリカ、通い方がダイナミック。
ちなみに、以前僕と同僚だった機長さんは日本から通っていらっしゃいます。
4. アメリカのパイロットは年次が上がると年収が大きく上がる
コロナ前の話ですが、ハワイアンでは大体5〜6年で機長昇格に入るようです。
ということで、5年目の副操縦士の給料を見てみましょう。
A330で計算すると、75時間飛んで13,725ドル(約150万)、年収にすると1,800万弱になります。
5年間の間に350万から1,800万に上がるんですね。
5. アメリカでは大型機のパイロットの方が高年収
たとえば、ハワイアンのB717の機長は10年目で約180万/月ですが、A330の機長は1年目で約230万/月です。(月の飛行時間75時間と仮定)
韓国も大きい飛行機のほうが基本給が高いです。
日本は同じ会社内であればどの機種でも一緒です。
ただ、大きい飛行機の方が飛行時間が多く深夜手当なども付きやすいので結果的に給料が高くなる傾向にあります。
パイロットの年収に関する記事をコチラにまとめました。
メモ
- アメリカの航空会社の給料はAIRLINE PILOT CENTRALで一般に公開されています。細かい手当等は含まれませんが、大まかな給与を知ることができます。→リンク
- 上記の円換算は1ドル108円で計算しています。
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