ども、相変わらずコロナでマーヒーな安西さんです。最近はブログ更新する気が全く起きないのですが、たまには書きます!
カタールではライセンスがないとお酒買えない
カタールはムスリムの国です。よって基本的にお酒はダメ。
でも全人口の80%以上が外国人であるため、お酒を提供する場所があるにはあります(確かクウェートでは全く飲めないと聞いたことがありますが、どうなんでしょう?)。
カタールでお酒を飲むには基本的に2つの方法があります。1つは高級ホテルのバーで飲む方法、もう1つは酒屋で買う方法なんですが、今日は後者についてお話しします。
カタールで唯一の酒屋QDC
カタールには酒屋は一軒しかありません。
その名もQatar Distribution Company!(確か運営しているのはカタール航空だったかな?)
ドーハ市内にあるこのお店に国中からお酒を求めて外国人労働者(エクスパット)がやってきます。
ただ、このお店誰でもお酒を買えるワケではなく、ライセンスを保有する人しか入店できません。また、お給料によって買えるお酒の量が変わるという、なんとも世知辛いシステムが採用されているのです。
加えて、自国民であるカタール人にはライセンスは発行されませんし、エクスパットでもムスリムの方には発行されないようです。
実際、同期のパキスタン人やアルジェリア人はそのライセンスを持っていませんでした。
特に仲の良かったベナン人はムスリムではなかったのですが、お父さんがヨルダン人で苗字がムスリムの名前であるため、トラブルに巻き込まれるのを避けるためライセンスは取らないと話していました。
そんなわけで、僕、たまに彼らのパシリをやってました。
パキスタン人に頼まれて奥様の誕生日にワインを買いに行ったり、訓練パートナーだったアルジェリア人のバドワイザー買いに行ったり。まぁ、自分も買うんでいいんですけどね。
あ、ムスリムの人が飲まないと思ったら大間違いですよ?笑
ムスリムにもいろんなタイプがいるようで、けっこうお酒を嗜まれる方は多いです。
成田でも寿司屋に連れてったイエメン人が生中ガブ飲みしてましたし、アメリカにちょっと語学留学してたときは「アッラーはココにはいない」と絶叫しながら飲酒しているサウジアラビア人を目撃しました。
もちろん、全く飲まない方もいらっしゃいます。まぁ、いろいろです。
ネパール人の警備員との思い出
あ、そういえば社員寮の警備員のためにお酒を買いに行ったこともありました。
彼はネパール人でムスリムではなかったのですが、給料が安いのでライセンスを取れないのです。で、ある日彼が話しかけてくるワケです。
「Sir...ちょっとお願いがあるんです...」
『( `・ω・´)?』
「お酒を買って来て欲しいんです、ネパール人の仲間と飲みたくて...」
『いいけど、お酒めっちゃ高いよ?普通の何倍もするから』
「お金はみんなから集めてきました、これだけあるんで一番安いウイスキー買えるだけ買ってきてもらえませんか?」
まぁそうだよね。
彼らは給料安いのでホイホイ国には帰れません。基本的に数年間カタールで働きっぱなし。そりゃたまには仲間と飲みたいよね、と思ってお金を受けてると結構な大金w
6本入りのウイスキーを5箱くらい買ったのでクソ重くて大変イライラしたんですが、ウイスキー届けたらそれはそれは喜んでくれたので、まぁ良かったです。
ガソリン代も払います!と言われましたが、それはお断りしました。だってガス代リッター30円とかだし( `・ω・´)
その数日後、再び彼が駆け寄ってきて「父がお礼を言いたいと言っています!」と。
は?
と思って彼の電話を覗き込んでみると、スカイプで繋がるお父さん。向こうの言葉で息子にためにありがとうと何度もお礼を言われました。
ただ、後で知ったんですけど、実はこの行為、違法なんです笑。
自分の買った酒を他人様に譲っちゃいけないんですって。まぁ、もうカタールにいないしあそこに戻ることもないでしょうから、いっか。
ネパール人の彼、確か名前はラッジュでした。
カタールを離れた後も彼からは何度かメッセージが来てたんです。
「Sir、元気ですか?」って。
最近は来なくなりましたけど、元気にしてるのかな。お酒買ってくれる人他に見つけてればいいけど。いや、もう3年以上経ってますから、今頃はお父さんのところへ、或いは他の国で働いているかもしれませんね。
✈︎