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未経験から自衛隊のパイロットに転職

2020年5月26日 >

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日の記事未経験の方がパイロットに転職するための1つの方法として、自衛隊幹部候補生学校を紹介しました。

コチラは以下のような方にオススメです。

 

  • 自費や私大に行く金はない!
  • 航空大学は年齢制限に引っかかる!
  • とにかく空を飛びたい!

 

運が良ければ自衛隊で経験を積んだ後に民間を狙うこともできる自衛隊のパイロット。

現在はエアラインで飛んでいらっしゃる元自衛隊パイロットの方にお話伺いましたので簡単にまとめてみます。

 

自衛隊のパイロットに転職!陸・海・空、どれを選ぶべき?

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結論から言うと空自です!

陸海空いずれもパイロットになるチャンスはありますが、陸海は飛行機以外のことを沢山やらなければならないため、空自がオススメ。

例えば海自(黒い服)だと1年間広島で乗艦実習や遠泳、その後半年間遠洋航海を終えて飛行教育が開始されます。

陸自(緑の服)の場合も、小銃や無反動砲を用いた訓練に身を置く必要があり、更に幹部候補生学校を卒業してからでないとパイロットになれるかわからないというリスクがあります。

海自のパイロットになりたい!というような明確な意思があれば別ですが、とにかくパイロット!と言う方は空自(青い服)の一択。

 

将来民間のパイロットへ転職をしたい場合

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U-125(航空自衛隊HPより)

 

もし将来エアラインのパイロットになりたいと考えている場合、考えておくことや気をつけるべきことはあるのでしょうか。

 

戦闘機より救難機のほうがいい

戦闘機よりは救難機に進んだ方がいいそうです。

なぜなら、U-125などに乗れるから。これらの航空機で経験があれば、自衛隊を辞めたあと計器飛行証明を取り、エアラインへの就職活動を始めることができます。

戦闘機の場合も同じように計器飛行証明をとって就活することになりますが、やはり戦闘機の経験しかないというのがネックになってしまうそうです。

もちろん、戦闘機から日本のエアラインに行かれた方はいらっしゃいますが、エアラインのオペレーションと類似性が高い機材や経験を狙ったほうがよさそうです。

 

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E767(写真は航空自衛隊HPより)

 

そういう意味では輸送機もいいです。しかしE767や政府専用機にいきなり行けるわけではなく、最初はC-130等に配属されます。それよりは、U-125などを最初から狙える救難機の方が良いそうです。

 

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C-130H(写真は航空自衛隊HPより)

 

民間に行くという観点では、海自のP-3Cのパイロットもオススメだそう。

 

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P-3C(写真は海上自衛隊HPより)

 

計器飛行証明は航空自衛隊で取れない?

自衛隊機は計器飛行証明無しでIFRで飛ぶことができます。

なので、政府専用機(B777)などのパイロットにならない限りは計器飛行証明の課程に入れないのだそうです。

つまり、自衛隊を辞めたあと計器飛行証明だけは自費取得しなければ就職活動を始められないということです。

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自衛隊出身者は2年間エアラインに行けない

実は防衛省から、自衛隊出身のパイロットを2年間民間で採用しないでくれという通達が出されているんです。

人員確保のためにこのような紳士協定があるようで、辞める時もかなり引きとめられて大変なんだとか。

上述した政府専用機のパイロットであれば、計器飛行証明に加えB777の型式もあるので転職には有利でしょうが、辞める際の抵抗も相当なモノだろうとのこと。

例えばアメリカでは、軍のパイロットが民間のエアラインに行くことはものすごく普通のことですが、日本ではなかなかそうはいかないようです。

ただ、海外のエアラインに行く場合、当然この紳士協定は適用されません。日本の計器飛行証明とFAAのATPLを取れば海外のエアラインへアプライ可能です。

 

自衛隊出身のヘリパイロットは民間に転職しやすい?

自衛隊のヘリパイは民間でかなり重宝されるそうです。

なぜなら自衛隊のヘリパイは多発タービンまで乗るから。

つまり、民間人が自費で得られるレベルではないライセンスや経験を持っているわけで、とても市場価値が高いのだそう。

先に述べた救難に進むと、UH60Jというヘリに乗るチャンスがあり、民間へヘリパイとして転職する際は有利になりそう。

 

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UH60J(写真は航空自衛隊HPより)

 

固定翼へのこだわりがないなら一考の価値あり。

Aさんももう一度キャリアをやり直せるなら、ヘリに行きたいそうです。

 

  • 今回はAさんが経験されたことや見聞きしたことをベースに記事を書きましたので、参考程度にお読みいただければ幸いです。
  • 記事の内容に間違いがあればお知らせください。

 

 

パイロットの転職に関する記事をコチラにまとめました。

 

幹部候補生の募集要項はコチラ

 



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