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TCASとは

2012年5月13日 >

金星関連の日記でTCASという言葉を何度か使いました。
「専門用語には解説をつけんかい!」というありがたいお言葉を
いただきましたので、解説してみます^^
TCASとはTraffic Collision Avoidance Systemの略で
(間違ってたらすんません)
その名の通り、空中で飛行機がぶつからない様にするため
飛行機に搭載されているものです。
このシステム、なんと飛行機同士で勝手に信号送って会話するんです。
飛行機AのTCAS「おっす。俺今この辺の高度でだいたい○○kt。」
飛行機BのTCAS「あら、私も同じ高度でカクカクシカジカ。」
A「あっそう、、、てかそれぶつかるよね?」
B「そうね。このまま行けば20秒後に、、、」
A「Wow,man!じゃうちのパイロットに上昇の指示出すから!」
B「じゃこっちは降下の指示出しとくわ^^」
てなかんじでClimb!とかDescend!の指示(警報)を受けたパイロットは
オートパイロットを外し、マニュアルで衝突を避けるわけです。
すごいですよね。この装置作った人は天才の類でしょう。。。
ちなみに、このシステムの信頼度はものすごく高く、人間の目を遥かに
上回る精度なのです。よって目で確認するより、TCASの指示に従うこと
が推奨されているのです。これはパイロットの常識なんです。
だから!!!!なぜTCASが鳴っていないにも関わらず
エアカナダのパイロットが回避操作を行ってしまったのか?!
それが、疲労のせいであったならば本当に恐ろしいことです。
疲労がパイロットの判断能力を、ほとんどゼロに近い状態にまで
低下させてしまったのですから、、、。
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